関西最大級で生まれた「無印良品 京都山科」は、地域とつながる食の一大セ...

関西最大級で生まれた「無印良品 京都山科」は、地域とつながる食の一大セレクトショップだ。

文:小長谷奈都子

地下1階のフロアには生鮮食品や惣菜のほか、加工品や調味料など無印良品がセレクトしたアイテムがずらりと並ぶ。店舗全体での商品取り扱い点数約1万3000点中、約半分が食のアイテムだ。

2019年11月1日、関西最大級、国内では3番目の売場面積となる「無印良品 京都山科」が京都のJR山科駅前にオープンした。18年3月オープンの大阪の堺北花田に続く“食”をテーマにした2店舗目で、食の大型専門売場やフードコートを備えているのが最大の特徴となる。

地下1階のフードフロアは、お腹が空いたら駆け込みたくなる“台所”をイメージ。近郊農家から毎日届く新鮮な野菜や、若狭や舞鶴で水揚げされた鮮魚などが揃うほか、北野白梅町の人気パン屋「ブーランジェ オクダ」や、おいしい京野菜に定評がある居酒屋グループ「五十家」の漬け野菜専門店といった地元の食の名店が入る。またフードコートには、生産者自身が立ち上げた野菜たっぷりのスープ専門店や、自然豊かな土地で大切に育てられた丹波地鶏を提供する鶏専門店、さらには無印良品の人気カレーを楽しめる店までが並ぶ。

食を通じて地域とのつながりや交流を生み出していくため、地元や生産者による専門店の数を増やし、無印良品と店、店と店など、横のつながりをより大切にしているところが、堺北花田店からさらに進化を遂げたポイントだ。

地下の入り口すぐの「ブーランジェ オクダ」からは、店内で焼き上げる香ばしいパンの香りが漂う。京都山科店では専門店の店名を前面に掲げず、漢字で店の特徴を表しているのがユニーク。

地下1階のフードコートには、丹波地鶏やうどん、小麦粉の生地で鶏そぼろやキャベツを巻いたロマン焼き、スープの店が並ぶ。1000円以下のメニューばかりで、気軽にいろいろな味を楽しめる。

蛍の名所、京都府南丹市で野菜を育てる農家が、京都山科店のために立ち上げた新ブランド「たんとスープ」。左3つのカップは「大地の恵みたっぷりのスープ2種と酵素玄米のセット」¥990(税込)、右の透明パック入りは「コールドプレスジュース」¥470(税込)

1 / 2p
Feature Product 宙空の美を湛える「カンパノラ」とともに感じる、時を愛でる愉しみ
Feature Product 宙空の美を湛える「カンパノラ」とともに感じる、時を愛でる愉しみ