四季と風土に磨かれ、独自の進化で高い評価。ウイスキー五大聖地の代表銘柄...

四季と風土に磨かれ、独自の進化で高い評価。ウイスキー五大聖地の代表銘柄:ジャパニーズウイスキー編

文: 西田嘉孝

この記事では五大ウイスキーのひとつである、ジャパニーズウイスキーの代表的な7つの蒸溜所を紹介する。

関連記事:マップでつかむ、ウイスキーの  “五大聖地”の歴史。


ニッカウヰスキー 余市蒸溜所(北海道余市町)

スコットランドでウイスキー造りを学んだ竹鶴政孝が、自らの理想を実現するため1934年に創設した。スコットランドでも希少となった石炭直火焚き蒸溜をいまも行い、ピーティな香味を纏った力強いウイスキーを生んでいる。

蒸溜所内の建物は国の有形登録文化財。創業者・竹鶴政孝とリタ夫人の半生が、NHKの連続テレビ小説『マッサン』のモデルになった。

力強い風味。「シングルモルト余市」700㎖ ¥4,620(税込)/アサヒビール お客様相談室 TEL:0120-019-993


ニッカウヰスキー 宮城峡蒸溜所(宮城県仙台市)

余市とは個性の異なるモルト原酒を造るため、1969年に創設。緑豊かな宮城峡の地に立つ蒸溜所では、銅製ポットスチルの他、1963年にスコットランドから当時の西宮工場へ導入後に移転された、カフェ式連続式蒸溜機も稼働している。

シンボル的存在であるパゴダ屋根のキルン塔と、赤レンガの貯蔵庫が美しい。やわらかでスムースな味わいが、宮城峡の特徴だ。

繊細な口当たり。「シングルモルト宮城峡」 700㎖ ¥4,620(税込)/アサヒビール お客様相談室 TEL:0120-019-993


キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所 静岡県御殿場市

富士山麓に立つこの蒸溜所は1973年の創業。銅製ポットスチルに加え、3種のグレーン蒸溜器をもち、多彩なウイスキー原酒を製造する。オリジナル酵母の使用や180ℓのバーボン樽による“小樽熟成”も同蒸溜所のこだわりだ。

富士山の雪解け水が地中深く染み込んだ伏流水を仕込みに使用。富士の恵みを活かした蒸溜所だ。

「富士山麓シグニチャーブレンド」700㎖ ¥5,500(税込)/キリンビール お客様相談室 TEL:0120-111-560


マルス信州蒸溜所(長野県宮田村)

本坊酒造が山梨に創設した後、1985年に現在の地へ移転。駒ケ岳山麓の標高798mの地に立つ、日本で最も高地に位置する蒸溜所だ。19年の休止期間を経て2011年に再稼働。ポットスチルを設計した岩井喜一郎は若手時代の竹鶴政孝の上司にあたり、アルコール蒸溜の権威としても知られている。

第2蒸溜所がある津貫の温暖な気候に対し、信州は冷涼。異なる環境で熟成が進行する。

「シングルモルト駒ケ岳 リミテッドエディション 2019」 700㎖ ¥8,360(税込)/本坊酒造 TEL:099-822-7003


サントリー白州蒸溜所 (山梨県白州町)

1973年に創設されたサントリー第2のモルトウイスキー蒸溜所。“森の蒸溜所”と称される通り、甲斐駒ヶ岳の麓に広がる広大な森の中に立ち、敷地内には天然水工場も併設される。山崎蒸溜所と同様、多彩な原酒を生む設備を揃えている。

森では、四季折々に色づく美しい景観が楽しめる。ほのかなピート香や、フレッシュな若葉を思わせる香味が白州モルトの特徴だ。

さわやかな味わい。「シングルモルトウイスキー白州」700㎖ ¥4,620(税込)/サントリースピリッツ TEL:0120-139-310


サントリー 知多蒸溜所(愛知県知多市)

1973年に創業した、サントリーのブレンデッドを支えるグレーンウイスキーの製造拠点。巨大な4塔式の連続式蒸溜機で3タイプの原酒を造り分ける。2015年にはシングルグレーンウイスキー「知多」が発売され、ウイスキーファンから注目を集めた。

愛知県知多半島に位置する蒸溜所。看板の字はサントリーの二代目マスターブレンダー、佐治敬三の自筆だ。

軽やかなグレーンウイスキー「サントリーウイスキー知多」700㎖ ¥4,180(税込)/サントリースピリッツ TEL:0120-139-310


サントリー 山崎蒸溜所(大阪府島本町)

日本初の本格モルトウイスキー蒸溜所として、サントリー創業者の鳥井信治郎が1923年に創設。29年には国産第1号ウイスキー(通称『白札』)を誕生させた。天王山麓の山崎峡に位置し、木桶とステンレス製発酵槽の併用や、形状が異なる多様なポットスチルでの蒸溜により、多彩な原酒の造り分けを行うのが特徴だ。

古くは千利休がここの水で茶を点てたという名水の里。シングルモルトでは、シェリー樽に由来するスイートで華やかな香味が楽しめる。

「シングルモルトウイスキー山崎」 700㎖ ¥4,620(税込)/サントリースピリッツ TEL:0120-139-310

この記事は、2019年 Pen 10/15号「いま飲むべき一本を探して、ウイスキーをめぐる旅。」特集よりPen編集部が再編集した記事です。商品の価格は掲載時のものとなります。

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