キンキンに冷えたロゼをアペリティフにいかがですか? 宮崎の冷涼地帯にある...

日本ワインで乾杯!We Love Japanese Wine!

#36|
鹿取みゆき・選&文
尾鷲陽介・写真
selection & text by Miyuki Katori
main photograph by Yosuke Owashi
キンキンに冷えたロゼをアペリティフにいかがですか?  宮崎の冷涼地帯にある五ヶ瀬ワイナリー

キャンベル・アーリー2016

キンキンに冷えたロゼをアペリティフにいかがですか? 宮崎の冷涼地帯にある五ヶ瀬ワイナリー

宮崎県の五ヶ瀬町は、九州のほぼ真ん中に位置しています。平均標高は500m以上で、年間の平均気温は13℃になります。驚いたことに、長野県東御市やフランスのブルゴーニュ地方のディジョンの平均気温である15℃より低いのです。九州といえども、とても冷涼な気候というわけです。

そんな五ヶ瀬町でブドウ栽培が始まったのは、1996年。2005年に五ヶ瀬ワイナリーができてからは、はじめからワイン用にするということを念頭に農家が栽培に取り組むようになりました。ほかの作物にはデメリットとなる気温の低さや寒暖差が、ブドウ栽培にはメリットとなり、16軒ほどしかなかった農家がいまでは35軒に増えています。それらのワイナリーのワインは100%、五ヶ瀬産のブドウでつくられています。

率直に言って、ワイナリーができたばかりの頃は、どんなブドウを収穫するのかについても、つくりにおいても、まだまだ検討の余地があると感じていました。しかし最近では、現場のつくり手がつくりを見なおして、農家との話し合いを重ね、この気候を活かしたワインを生み出しています。

特に今回ご紹介する、キャンベル・アーリーの変化は注目に値します。格段においしくなったのです。このワイナリーの味わいの強みは酸です。その酸を活かすべく、炭酸ガスを使用し、よりフレッシュな味わいが保てるようなつくりを取り入れたのです。そして、果皮と果汁が触れ合う時間も少し長くして、美しい透明感のある紅色が実現しました。

中甘口ではあるものの、あふれるようなイチゴを思わせる香り、そして瑞々しい果実味。この溌剌として引き締まった味わいは、果実味を下支えする酸があるからでしょう。

五ヶ瀬町の四季折々がはっきりとした気候を映し出したこのワイン、やや強めに冷やしてアペリティフに楽しみたいです。

キンキンに冷えたロゼをアペリティフにいかがですか?  宮崎の冷涼地帯にある五ヶ瀬ワイナリー
ワイナリーは九州山地の尾根あたりに位置しており、周辺にはお茶畑も点在しています。五ヶ瀬町で2番目に栽培面積が多いのがキャンベル・アーリー。育てられているのは、標高600〜800mの高地だそうです。酸は通常の1.3倍から1.5倍である、1ℓあたり8〜10gほど含まれています。

キャンベル・アーリー2016

ワイナリー名/五ヶ瀬ワイナリー
品種と産地/キャンベル・アーリー(宮崎県五ヶ瀬町 )
容量/720ml
価格/1,469 円
問い合わせ先/五ヶ瀬ワイナリー
TEL:0982-73-5477
http://gokase-winery.com

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