誰もが予想し得なかった円熟の味わい、25年熟成の1995ヴィンテージ日本酒『現外』が発売。

  • 文:梶原博子

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光沢のあるアンバー色のヴィンテージ日本酒。『現外2020』500ml ¥165,000(税込)

「熟成」「ヴィンテージ」という言葉から連想される酒といえばワインやウイスキーが思い浮かぶだろう。そんな固定概念を覆すのが、25年熟成のヴィンテージ日本酒『現外』だ。1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災によって被害を受けた酒蔵の中で、奇跡的に残ったタンクがあった。不測の事態のため従来の工程を省き、酒母を絞ってつくられた酒は当時、不均衡な甘みと苦味を要していたという。しかし、20年余りの熟成を経てあらゆる要素が調和し、誰も予想しなかった絶妙な味わいへと変化した。それがヴィンテージ日本酒『現外』の成り立ちだ。

ステムの短いブランデーグラスに注ぐと、光沢のあるアンバーの液色とカラメルのように濃厚で複雑性に富んだ香りを楽しめる。ビターチョコレートのような苦味、アーモンドのようなロースト感にスパイシーな印象がアクセントとなり、甘味、酸味、苦味、旨味が絶妙に調和している。

お酒単体でも楽しめるのはもちろん、フォアグラやレバームース、グリルした牛肉や魚とも相性が良い逸品だ。また、さらなる熟成を楽しみに保管することにも向いているお酒でもある。ゆったりとした時の流れの中で、少しずつ変化する風味を楽しむことができる。

震災から25年となる、2020年1月17日(金)。その日に瓶詰めされる『現外2020』が、同日に本販売を開始する。1本1本にシリアルナンバーが付き、熟成年数と品質保証を付与したメタリックなギャランティーカードとともに購入者に届けられる予定だ。ラグジュアリーに足る最高品質のヴィンテージ日本酒を、じっくりと味わってみてほしい。

阪神淡路大震災で倒壊被害にあった酒蔵の様子。

複雑で芳醇な香りの『現外』は、グリルされた肉料理との相性が抜群だ。

予約販売開始日:2020年1月8日(水)
本販売開始日:2020年1月17日(金)
瓶詰め日:2020年1月17日(金)

※SAKE100のECサイト限定で販売
https://sake100.com/item/show/6