村田倫子さんいち推し!カレー激戦区下北沢で、この夏行くべき3軒。

  • 写真:安達紗希子(CROSSOVER)
  • 文:森 一起 

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村田倫子(むらた・りんこ)●1992年生まれ。千葉県出身。モデルとして、雑誌をはじめTV、ラジオ、広告などで幅広く活躍中。アパレルブランドとのコラボも積極的に行う。モデル界きってのカレー好きとして知られ、ファッションだけに留まらないライフスタイルにも注目が集まる。

猛暑が続くこの夏、暑い日には暑い国の料理を食べるのがいちばん。あらゆるカレーを食べ歩いてきたカレー好きの村田倫子さんが、おいしいひと皿を食べに行くならこのエリア、と挙げてくれたのは世田谷区の下北沢です。プライベートでもたびたび訪れるというお気に入りの街で、カレー欲を満たしてくれる大好きな店を教えてくれました。過去には「バズ美女」でもカレーを食べる姿を披露してくれた村田さんが、この夏お薦めする3軒とは?


1軒目「アンジャリ」:コクと旨味が凝縮された、優しい南インドカレー

「アンジャリ」は下北沢駅の南口からメインストリートを3区画分進んで、路地を曲がったところの半地下にあります。この看板を目印に見付けてください。

「エビカレー1種盛り」¥1,100(税込)。エビの出汁が使われた優しい味わいのエビカレー。カレーとは別皿で、数種の野菜のアチャールやパパド(薄いクラッカー状のもの)が添えられたライス付き。カレー2種盛りも人気。

日本料理店出身で、独学でカレーを学んだ店主・市原健一さんがつくる、コクやうまみを大切にした「アンジャリ」のカレーへの愛が止まらない村田さん。「もともと南インドやスリランカなど、南系のインドカレーが大好き。そんな中で、純度の高い南インドカレーを食べるなら、絶対にココ。『エビカレー』は、食べていて自分の身体が喜んでるのが分かります」。そのおいしさは、毎日食べてもいいと思うほどだとか。「場所も喧噪から少し外れていて落ち着くし、いい店見つけちゃった的な、そっと大切にしておきたいお店です」。

南インドやスリランカの料理をベースに、日本人の好みに合うようにアレンジされたカレーにスプーンが止まらなくなった村田さん。エビの殻や頭などから取られた出汁とココナッツミルクが織り成す、独特の「アンジャリ」ワールドに夢中です。

カレーと数種類のアチャールを少しずつ混ぜながら楽しんだあとは、すべてをひとつにしてエビカレーをかけ、ひよこ豆でつくられたパパドを割り入れて食べるのが村田さん流。テキパキした手つきは、南インドカレーに精通した彼女ならではです。

知り合いのイラストレーターと店主がコツコツと手づくりしたアーリーアメリカン調の店内で、カントリー音楽を聞きながら南インドのカレーを食べ、特製のラッシーを飲めば、下北沢ならではゆったりとした優しい時間に包まれます。

アンジャリ
東京都世田谷区北沢2-15-11 センヤビル B1F
TEL:03-5787-6622
営業時間:12時~15時、18時~22時(月、木、金) 12時~15時(火) 12時~16時、18時~22時(土、日、祝)
定休日:水

2軒目「旧ヤム邸 シモキタ荘」: 行くたびに発見がある、スパイス使いが絶妙なキーマ

カレーの合間に散歩する下北沢の街並みは、村田さんの感性を刺激するアイテムでいっぱい。古着が好きで、よく探しにくるそう。

3種のキーマカレーが入った「ぜんがけ」¥1,350(税込)。写真は「夏と言えばやっぱり海老キーマ2019」と「さっぱり大根&きゃうりのなめ茸おろしがけ おあげさんと野菜と煮込むいなり豚キーマ」、「クリーミーナッツほうれん草のせアジア香る桃果肉入り牛豚キーマ」。キーマカレーの内容は、月ごとに変わります。



大阪発のスパイスカレーの人気店が、待望の東京進出。毎月内容が変わるキーマカレーは中毒になる人続出で、週末は行列ができるほど(現在は記帳システムになっています)。「行く度に新しい発見があるんです。同じキーマカレーなのに、食材やホールスパイスの使い方で、毎回まるっきり違う印象を与えてくれます。鋭角なのに素材の味をうまく引き立てる絶妙のスパイス使いと、それぞれの食材がもつ旨味のコクの掛け算を一度味わったら、もうココの虜」と村田さん。それぞれのカレーの味を楽しんだあとには、添えられたスープカレーを注ぎ込めば、新たな味わいに出合えます。古民家風な店内の雰囲気もお気に入りで、村田さんのカレーライフにおいて欠かせない店だそう。




旧ヤム邸 シモキタ荘
東京都世田谷区代沢5-29-9 ナイスビル1F
TEL:03-6450-8986
営業時間:11時30分~14時30分L.O.、18時~21時30分L.O.(月~金) 11時30分~15時00分L.O.、17時30分~21時30分L.O.(土、日、祝) 
定休日:火





3軒目「カレーの惑星」:色鮮やかな映えカレーは、程よい辛みがクセになる。

2種盛カレー¥1,380(税込)。定番2種と日替り2種、合計4種のカレーの中から好きなカレーを組合わせられます。写真は、野菜たっぷりの「2種豆と季節野菜のポタージュカレー」とトマトの酸味とスパイスの辛さがやみつき必至の「合挽肉のスパイシー焦がしキーマ」のセット。色鮮やかなラペやサブジ、サラダ、野菜、花が散りばめられて、映え度も満点。

女性スタッフが切り盛りする無国籍のカレー店は、「店内の隅々にまで温かみにあふれていて、下北沢ならではの空間」と村田さん。カレーに使われている一つひとつの素材の使い方からスパイス使いに至るまで、すべてに細やかな気遣いが感じられるそうです。「見た目から引き込まれるトッピングや色使い、食器の選び方、トータルでエンターテインメント性にあふれています。もちろん、程よいスパイシーさが特長のカレーもクセになるおいしさ」。この店のカレーにいつもパワーを貰っているという村田さん。暑い夏の日、下北沢の商店街を抜けた先にある惑星に、パワーを貰いに出かけてはいかがでしょう。


ほとんどの人が頼む名物サイドメニューの「スパイシーポテ山」¥280(税込)。2種類のカレーを混ぜてつくられたポテトサラダは、マッシュしたジャガイモにターメリックやスパイス、ひき肉が練り込まれて、刺激的なスパイシーさとひき肉の食感が絶妙にマッチ。



カレーの惑星
東京都世田谷区北沢3-34-3 石川荘1F
TEL:03-6407-9220
営業時間:11時30分~15時30分L.O.、18時~20時L.O.(月~金) 11時30分~20時L.O.(土、日、祝)
無休