今年のクリスマス ディナーは、星付きシェフ直伝の手料理で!

  • 文:坂本きよえ

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MILANミラノ

今年のクリスマス ディナーは、星付きシェフ直伝の手料理で!

文:坂本きよえ

「ITALIAは料理を続ける」と書かれたエプロンを着て、友人たちとともにオンラインでレッスンを受ける様子。メニューは「菜の花とムール貝とアンチョビのパスタ」。 photo: Frank Vaughan

コロナウイルスの影響で外食ができない状況が続くミラノ。PR会社アレッシア・リゼットは、シェフや医療従事者への支援として、2020年3月から「ITALIA KEEPS ON COOKING(イタリアは料理を続ける)」というプロジェクトを行っている。その一環として、日本でもおなじみの食料品店イータリーとコラボし、12月1日から24日まで毎日一人ずつ、計24人の人気シェフがオンラインで料理をレクチャーする「クリスマスクッキングクラス」が立ち上がった。

好きな日程を選んでウェブサイトから申し込むと、レッスンで使う主な食材が家に届く。生鮮食品は自分で購入する必要があるが、ボックスには「ITALIA KEEPS ON COOKING」と書かれたエプロンも一緒に入っている。レッスンはひとりでも複数でも受けられ、約1時間半のレクチャーで料理が完成する。

ポイントは、野菜や貝の特徴、素材の洗い方といった基本から、シェフならではの応用まで細かく教えてくれること。講師のなかには星付きシェフもいるので、「レッスン料と材料費だけで、自宅で星付きレストランの料理が食べられる」と好評だ。

収益の一部はミラノのルイージ・サッコ病院に寄付される仕組み。友人や家族と楽しみながら、美味しく食べて誰かのためになる。食事にこだわるイタリアならではの、今年らしいクリスマスの過ごし方だ。

●ITALIA KEEPS ON COOKING christmas cooking class
https://alessiarizzetto.com/italia-keeps-on-cooking

自宅に届く食材の例。今回はアンチョビやパスタなどが一緒に入っていた。photo: Frank Vaughan

iPadで流れているのは、元アイモ・エ・ナディア・ビストロのシェフ、ニコロ・リッツィのレッスンだ。photo: Frank Vaughan