コロナ鬱を吹き飛ばす!? 今年のバレンタインは“CBD”入りスイーツで決まり!

  • 文:髙田昌枝(パリ支局長)

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コロナ鬱を吹き飛ばす!? 今年のバレンタインは“CBD”入りスイーツで決まり!

文:髙田昌枝(パリ支局長)

スターパティシエ、フィリップ・コンティシーニが、CBD専門店French Farmとコラボレーションした「CIRRUS」。コンティシーニが追求したのは、ほのかに感じるCBDのハーバルな苦味。ひとつ22ユーロ、ちょっと大きめなのでふたりでシェアするのが正解だ。

2年ほど前から、あちこちで耳にするようになったCBD(カンビジオール)。麻に含まれるこの成分は鎮痛やリラックス効果がある一方で、大麻に含まれるTHCとは違って向精神作用や依存性がないのが特徴だ。フランスでも、THCを含まないなど法的ルールが整備され、マーケットが一気に拡大。CBDを使ったさまざまな食品も登場している。ニースで、リールで、ペルピニャンで、CBD入りピザが大人気というニュースが流れる一方、パリを賑わせているのは有名店のCBDスイーツだ。

昨年11月にCBD入りスイーツの新作を繰り出したのは、人気レストランを畳んで本業のパン職人に立ち返ったアントニー・クルテイユ。自然素材を使って伝統のパンの美味しさを追求する彼は、木曜から日曜までの限定でオーガニックのCBDを使ったシュー菓子とチョコレートバーを提案して、密かな人気を呼んでいる。

一方、12月にはパティスリー界の大御所スター、フィリップ・コンティシーニが話題をさらった。こちらはふんわりと真っ白な雲の形のホワイトチョコに、柑橘系の風味が香るふんわりサバイヨンを包み込んだパティスリー。クリック&コレクトの予約注文分だけの生産というのも、秘密めいた気分で好奇心をそそる。

コロナウィルス感染対策でロックダウンや外出制限が続くいま、CBDとスイーツの組み合わせは、コロナ鬱に立ち向かう最強コンビと言えそうだ。

サン・ブーランジュリーのアントニー・クルテイユは、CBD入りシャンティクリームとマロンクリームを包み込んだシュー菓子「Cool-choux」(6.50ユーロ)と、チョコレートビスケットにCBD入りガナッシュを挟んだ「La Barre Choco-Relax」(8.50ユーロ)を提案。

●Philippe Conticini
31, rue Notre-Dame de Nazareth 75003 Paris
電話:01−42−78−93−25
営業時間:10時30分〜19時(火〜土)、10時〜14時(日)
https://philippeconticini.fr

●Sain Boulangerie
15, rue Marie et Louise 75010 Paris
電話:07−61−23−49−44
営業時間:7時30分〜14時30分、16時15分〜20時(火〜土)、8時〜13時(日)
www.sain-boulangerie.com