表参道・原宿の歩き食いは、パリ発モッツァレラチーズサンド、「ンーモッツァ」が本命か !?

  • 撮影・文:高橋一史

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30cmのフルサイズ「ラウラ」。¥1,598

「イタリア食材 meets パリ」といえる、フランスのサンドイッチ店、「ンーモッツァ(Mmmozza)」が日本初上陸しました。メインの食材は、フレッシュな水牛のモッツァレラ。バケットに具材を詰め込んで、屋外で豪快にほおばるストリートフードです。実はこの店を運営する企業は、アメリカのロブスターロール専門店「ルークス」を2015年に日本上陸させ、いまだに大行列する原宿のランドマークへと押し上げた、「ベイクルーズ」。人気のファッションショップを多数手掛け、フード部門でも常に話題を振りまく彼らが次なる仕掛けに選んだのがこの店となれば、もう注目せざるを得ません! オープン日前日に開催されたメディア向けのお披露目会に、さっそく行ってきました。

場所は、「ルークス」にもほど近い裏通り沿い。店内で客が入れるスペースは、かなり限られています。それもそのはず、この店にはイートインスペースがなく、テイクアウトのみ。オーダーして持ち帰り、屋外に腰掛けて食べるもよし、歩きながらほおばるもよしの自由なスタイルは、「ルークス」と同様です。サンドイッチの基本メニューは3種類。モッツァレラ+シャルキュトリー(食肉加工品4種類から一つ選択)+ルッコラの「ラウラ」(ハーフ ¥950、フル ¥1,598)、モッツァレラ+グリルドベジタブル(野菜4種類から一つ選択)+ルッコラの「ヤヤ」(ハーフ ¥842、フル ¥1,382)、ポルケッタ+ルッコラ・トマト・バジル+ソースの「ペッパ」(ハーフ ¥680、フル ¥1,166)です。

今回チョイスしたのは、掲載の「ラウラ」。モッツァレラがどっさりと詰め込まれ、生ハムとルッコラのボリュームも満点! ガブッと噛み付くと、リコッタチーズのようにホロリと崩れるモッツァレラと生ハムが絡み合い、シャキッとしたルッコラが味に変化を与えます。モッツァレラも生ハムも塩味が強めですが、たっぷりと注がれたオリーブオイルとバケットの小麦の甘みが、その塩っ気をまろやかに包み込み、上品なバランスに仕上げています。どの素材も飛び出ることなく一つの料理にまとまっているのは、専門店ならではの出来栄えといえるでしょう。

一緒に取材してお持ち帰りした女性エディターいわく、「これ一つで主役になるから、スープなどを添えなくても十分に食事になる。ビールや甘めのドリンクがよく合うかな。オーブンで温め直し、モッツァレラを溶かしてもおいしかった!」。確かに好みに応じて様々に楽しめそうです。今年4月末頃に、奥まった表参道エリアで2号店もオープンする予定の「ンーモッツァ」。サンドイッチとしては高めのプライスではありますが、どの素材にも手抜きナシの料理と考えればきっと、お腹も心も満足のいく一品になるはずです。

モッツァレラ、生ハム、ルッコラ、バケットの、王道のハーモニー。

フランス人が描いたイラストがキュートな小さな店。

店内はパリの食品店のムード。

バケットだけでなく、チャパタ、フォカッチャも選べます。

イタリア語で「水牛のモッツァレラ」と記されたチーズは、「カセイフィーチョ・ラ・パロニア社」のもの。

選べるシャルキュトリー(食肉加工品)の一つのモルタデッラは、ボローニャにある「ペドラッツォーリ社」のもの。サラミはトスカーナ州の「テッラ・ディ・シエナ社」。

クラシックなピンナップガールの絵がポップな、イタリア製の炭酸飲料も販売中。各¥519。

Mmmozza 原宿店

2017年3月30日(木)オープン
東京都渋谷区神宮前6-2-7
営業:11時〜20時
TEL:03-5778-3430
不定休