蒸留酒に、ノンアルブームが到来!

  • 文:河内秀子

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蒸留酒に、ノンアルブームが到来!

文:河内秀子

欧州最大のバー見本市「BCB」でも注目の的。 photographs by Gianni Plescia

「ジークフリート・ワンダーリーフ」。ジュニパーベリーや、菩提樹の花など18種のボタニカルを使用。 photographs by Gianni Plescia

2019年を振り返り、ドイツの飲食業界で最も話題となったのが、アルコールフリーのカクテル。健康志向の高まりに加え、ノンアルコールでも芳醇なスピリッツをつくれるようになったことが、流行の背景にある。特にドイツ初のノンアルコール・ジン「ジークフリート・ワンダーリーフ」は、発売から1年でドイツ中のバーに並ぶようになった人気商品だ。アイデアが生まれたのは2016年のエイプリルフール。冗談のつもりが話題を呼び、製品化へ。18種類のボタニカルで香り付けする工程は通常のジンとほぼ変わらず、ベースに穀物を糖化・発酵させた蒸留酒ではなく蒸留水を使用。料理に合うと好評で類似品も次々に登場。どんなに飲んでも二日酔いの心配なし!