もはや服だけじゃない! 8年ぶりに原宿にオープンしたユニクロは、ファッションとカルチャーの発信基地だ。

  • 文:Pen編集部

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JR原宿駅前の新複合施設、「ウィズ 原宿」にオープンした「ユニクロ 原宿店」。1階は「UT POP OUT」と名づけられたUT専用フロア。Tシャツ以外のアイテムや雑貨なども販売されている。photo:Nacasa&Partners

最近、原宿駅周辺でユニクロのショッパーを持つ人を頻繁に見かけないだろうか? 6月5日、JR原宿駅前に誕生した複合施設「ウィズ 原宿」に「ユニクロ 原宿店」が開店した。ユニクロが原宿に店舗を構えるのは、2012年にUT STOREがユニクロ 銀座店に集約されて以来、なんと8年ぶりだ。

1階は「UT POP OUT」と名づけられたUT専用売り場。最新のUTのコラボレーションをピックアップして紹介するギャラリーのようなフロアだ。窓側には村上隆が制作した巨大なビリー・アイリッシュ像が佇んでいる。その隣には、両者が初めてコラボレーションした楽曲『you should see me in a crown』のミュージックビデオの絵コンテやキャラクターの模型を公開中。どちらも期間限定で、ファン垂涎の展示となっている。

地下1階にはユニクロの最新アイテムから定番アイテムまでが勢揃いする。豊富な品揃えの中には原宿店先行販売商品もあり見逃せない。オリジナルの絵柄のUTをつくれる「UTme!」、期間限定でユニクロのオリジナルプレイリストを試聴できるSpotifyスペシャルブース、ユニクロ史上初のブックコーナーなどのサービスも充実し、いわばファッションとカルチャーの発信基地になっている。

リサイクルボックスの前に置かれた展示台には、同社が国内外で取り組んできた環境保全や難民支援など、サステイナビリティに関する活動が紹介されている。これも原宿店ならではの試みだ。

同店は4月にオープンした「ユニクロ パーク 横浜ベイサイド店」に続き、佐藤可士和がトータルプロデュースを手がけた店舗。ユニクロが掲げる「LifeWear」を体現すると同時に、リアルとバーチャルを融合させた最新型の店舗として位置づけられている。同社が提供するアプリ「StyleHint」と連動した「StyleHint原宿」は、それを象徴する売り場だろう。

服の販売に限らず、音楽やアート、ポップカルチャーを巻き込んだ新しいファッションを、ありのままに発信するユニクロ 原宿店。そこに、人々を惹きつける魅力がある。

村上隆が制作した巨大ビリー・アイリッシュ像。その横にはビリーの楽曲『you should see me in a crown』のミュージックビデオの絵コンテなどが並ぶ。©2020 Takashi Murakami/ Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

『you should see me in a crown』のミュージックビデオに登場するキャラクターの模型も展示。

地下1階には最新アイテムから定番まで並ぶ。原宿店先行販売商品も見逃せない。photo:Nacasa&Partners

ユニクロ史上初のブックコーナー。主にUTなどでコラボレーションをしてきたアーティストやブランドに関連した書籍が販売されている。photo:Nacasa&Partners

ユニクロが全店舗に設置しているリサイクルボックス。原宿店ではボックスの前に、同社が取り組んでいるサステイナビリティの活動について紹介する展示が設けられている。photo:Nacasa&Partners

ユニクロが提供するアプリ「StyleHint」と連動した売り場「StyleHint 原宿」。ガラス張りの店内には、240枚の液晶ディスプレイが壁一面に並んでいる。売り場では、ユーザーが投稿した着こなしを検索して閲覧したり、気になる商品の在庫状況と売り場の位置を探したりできる。photo:Nacasa&Partners

ユニクロ 原宿店
東京都渋谷区神宮前1-14-30
TEL:03-5843-1745
営業時間:11時~20時
無休 
www.uniqlo.com/jp/ja/contents/feature/harajuku/