アートピースのように美しいセブン バイ セブンのセーター、素材に使われたのは意外なあの素材だった!

  • 写真:加藤佳男
  • 文:小暮昌弘

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写真:加藤佳男 文:小暮昌弘
TREND | 2021SS/109

アートピースのように美しいセブン バイ セブンのセーター、素材に使われたのは意外なあの素材だった!

SEVEN BY SEVEN / Eco Design Sweater

古着のデニムシャツを再生させたとは思えないルックスだ。¥88,000(税込)/セブン バイ セブン(サカス ピーアールTEL:03-6447-2762)

地球環境への意識が高まるいま、ファッションにとっても環境への配慮は重要な課題だ。服のリメイクを得意とするブランド、セブン バイ セブンが今季発表したセーターはそんなエコな時代を象徴するアイテムといえる。古着として集められたデニムシャツを一度細い短冊状に裁断した後、ていねいにハンドで編み込んだモデル。全体の色みはインディゴで統一されているが、資材にした古着のデニムシャツに個体差があるので、グラデーションのようなカラーリングに見える。裁断から編み込み、形成まですべてのプロセスは手作業によるもので、完全一点モノ。まるでアートピースのような出来栄えだ。廃棄物に新たな付加価値を生み出す“アップサイクル”と断言できる逸品といえる。

90年代からアメリカのサンフランシスコで古着などのバイイングを手がけていた川上淳也がデザインする、セブン バイ セブン。ブランド名はサンフランシスコ現地の愛称で、サンフランシスコの面積が“7マイル×7マイル”の縮図に収まることからそう呼ばれている。