ハンドステッチが洒落感を誘う、 “レトロ顔”が新鮮なトッズのローファー

  • 写真:加藤佳男
  • 文:小暮昌弘

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写真:加藤佳男 文:小暮昌弘
TREND | 2020AW/105

ハンドステッチが洒落感を誘う、 “レトロ顔”が新鮮なトッズのローファー

TOD`S / Beef Roll Loafers

カラーは写真のローデングリーンの他、ブラ ック、ブラウンの全3色が揃う。¥93,500(税込)/トッズ(トッズ・ジャパンTEL:0120-102-578)

スニーカーの勢いが続く中、あえて革靴を選ぶというのもファッションの楽しみ方のひとつだ。今回紹介するのはトッズの新作「クリント」というローファー。甲部のサドルの端を糸で縛り上げた「ビーフロール」のデザインに、レトロさを感じる人も多いだろう。今シーズンから同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めるヴァルター・キアッポーニは、ブランドの原点に立ち戻り、プラグマティズム(実用主義)に反骨精神を融合させたコレクションを発表したが、このローファーもその代表作といえる。ローデングリーンのアッパーにブラウンのコバという異色の配色に、チャンキーなラバーソール。ハンドステッチを際立たせたデザインがレトロな顔つきを新鮮に見せている。

アッパーやサドル部分に入ったハンドステッチ。ステッチをデザインとして成立させているところが、クリエイティブ・ディレクターのヴァルター・キアッポーニのセンスである。

トッズのアイコンともいえる「ラバーペブル」をエンボス加工したアウトソール。厚くてチャンキーな印象を備えている。