写真家の佐藤健寿さん。何度も訪れたことのある沖縄は佐藤さんの視点から見ても、魅力溢れる島だと冒頭で紹介。この撮影を通して、新たな発見もあったと語ります。
その後、実際に現地でドローン撮影にのぞんだ写真家の佐藤健寿さんが登場。今回のキャンペーンでは、特設サイト「Share Your Okinawa」で抽選を行い、「みんなが見たい空からの沖縄」と題して4つのスポットが選ばれました。
選ばれたスポットは「ピナイサーラの滝」「水納島」「慶佐次湾のヒルギ林」そして「古宇利大橋」。ドローンで上空から捉えたシーンや地上で撮影された映像とともに、それぞれ撮影の舞台裏が語られました。
今回の動画では編集も佐藤さんが担当。沖縄県出身のアーティスト、新垣睦美さんの音楽を起用した点にもこだわりがあったそう。
「当初から沖縄の伝統的な民謡を起用したいと思っていました。ただ、古典的なものではなくコンテンポラリーなサウンドで、僕なりの視点で沖縄を捉えた映像ともマッチするものをと考え、新垣さんの楽曲にたどり着きました」
世界120カ国以上を巡ってきた佐藤さんですが、沖縄は何度訪れても発見がある島なのだと印象深げに撮影を回想。
「普段は祭や史跡など文化的な視点で撮影地を選びますが、今回は投票ということで、海や滝、マングローブ、そして人工物である橋などあまり自分の選択肢にはない場所での撮影は非常に面白かったです。難しい部分もありましたが、新しいアプローチは新鮮でしたね」
特に大変な撮影だったと語る「ピナイサーラの滝」。撮影そのものよりもそこに行き着くまでの道中に苦戦したと語り、撮影中の苦労話に会場中が笑いに包まれました。
幻想的な沖縄の風景と力強くも繊細な自然が表現された映像に、会場の観客は釘づけに。イベント最後には質疑応答の時間も設けられ、さまざまな質問が投げかけられました。佐藤さんがこれまで被写体として数多く撮影してきた「祭」についても触れ、沖縄の独特な文化がいかに形成され、継承されてきたのか文化的な視点でも解説してくれました。
上空からいつもの景色を捉えることで、壮大な自然の魅力やいつも見ている姿とはまた違った一面も見えてくる。なかなか旅にいけない昨今、そんな風に改めて沖縄の魅力を再発見できるイベントでした。
ドローン撮影地の詳しい情報や佐藤さんのインタビューは「Pen+(ペン・プラス)」に掲載。一冊丸ごと沖縄の魅力が詰まった雑誌を手に、沖縄へ思いをはせるのもいい。