北欧発ミニマルモダンなインナーウェア「The White Briefs」デザイナーにインタビュー。

    Share:

    約20年のキャリアを持つデザイナー、ピーター・シモンソン。

    俳優やアーティストのような風貌のこの男性の名は、ピーター・シモンソン(Peter Simonsson)。北欧スウェーデン出身のファッションデザイナーです。彼が2009年から手がけているブランド「ザ・ホワイト・ブリーフス(The White Briefs)」 は、一切のムダを削ぎ落したミニマルなインナーウェア。来日した彼に話を伺いました。

    まずは彼の経歴について。「ファッションの世界に足を踏み入れたのは18才のとき。本国のシャツ専門店で働き始めたのが最初です。23才で自分のセレクトショップをつくり買い付けの仕事をしたこともあります。その後、パリで『ヨウジヤマモト』のマーケティング&セールスを担当したり、NYの『Y-3』で働くなどの経験を積みました」。ザ・ホワイト・ブリーフスを立ち上げたきっかけとは? 「ストックホルムの某ブランドでメンズウェアを手がけたとき、体に良いとはいえない素材を使わねばならず、そのことに疑問を感じました。そこで、自分が本当に心地良くいられるインナーウェアをつくりたいと思い独立したのです」

    シモンソン自身のブランドで主に使われる素材は、厳しい審査で知られる「GOTS」の認証を受けたオーガニックコットンです。環境に優しい無農薬栽培の綿を使い、染料や洗剤でもケミカルが用いられていません。こうしたこだわりの製造工程を経ながらも、見た目にはシャープでクールなムードの服になっています。「身頃を狭く、シェイプはくっきりとさせ、着る人の体型がきれいに見えるパターンにしています。Tシャツであれば袖の長さを3種類用意していますので、自分に合うものを選べます。下着としてだけでなく、ルームウェアなどにも活用していただけるでしょう」

    このような快適な下着や部屋着にこだわる発想は、家の中の生活を大切にする北欧の人ならではのものでしょうか? 「たぶん、そういうこともあるのでしょう。スウェーデン人は室内でリラックスして過ごすのが好きですから。そして、我々の美学には『Less is More』があります。私が削ぎ落とすデザインを好むのも、国民性かもしれません」。北欧好きも、モード好きも、さらにはナチュラル素材好きにもハマる、ちょっと贅沢なインナーウェアに袖を通してみませんか?(写真ともに 高橋一史)

    2014-15年秋冬シーズンのラインアップ。グリーン系シャツの素材はメリノウール。

    コットン・カシミア素材のタンクトップ ¥11,000、ショーツ ¥10,500

    ザ・ホワイト・ブリーフスを象徴する超長綿ピマコットンの「ベーシックコレクション」Tシャツ ¥7,000

    ザ・ホワイト・ブリーフス

    問い合わせ先/スウィディッシュライフスタイル TEL:03-6904-9580
    http://www.swedishlifestyle.jp/

    http://www.thewhitebriefs.com/