シューズのリペアショップとして国分寺に店を構えていた「リクチュール」。数年前からはリペアだけでなく、定番スニーカーのアッパーをそのままに、ソールを革靴仕様にアレンジするなどのカスタマイズを手がけ始めました。オリジナルのフォルムを崩さず、ディテールの素材を変えることで、耐久性をもたせるとともに品のよい印象にアップデートするのが彼らのスタイル。SNSで話題になりコアなファンも獲得してきたこちらのショップが、1月29日、国分寺から青山へと移転リニューアルします。
移転の理由は、都内中心部はもちろん、地方や海外からもカスタマイズを目的に来店する客が増えてきたため。こうしたニーズに応えようと、国分寺を離れて、アクセスしやすい場所を選んだというわけです。新天地でのスタートに際して店主の廣瀬瞬さんは、「これまでは多くの人にとって、『靴の修理屋がスニーカーをカスタマイズしている』という認識だったと思いますが、環境を整えてもっとクリエイティブな方向へアプローチしていきたい」と語ります。
最近はソールだけでなく、アッパーのカスタマイズにも取り組んでいます。たとえば、ナイキ エアフォースワンのアッパーにヌメ革を縫い合わせたり、アッパー部分をすべてコードバンに代えたり。まだ試作段階とのことですがこのような取り組みを通して、「これならオリジナル商品もつくれるなと思いました。今後は靴の修理とカスタマイズ、さらにオリジナル商品の3本柱を確立して、『リクチュール』の価値を高めていけたらと思います」と廣瀬さん。
クリエイションの場を移し、ものづくりの幅を広げていく同店にぜひご注目ください。
リクチュール
東京都渋谷区渋谷2-4-4
TEL:03-6419-7530
営業時間:10時〜20時
定休日:水曜