NYコレクションの雄「ラグ & ボーン」のシャツは、オールジャパンメイドで秋らしいこっくりカラー

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    NEWSな服&小物

    Vol.43写真:若林武志 文:森下隆太

    NYコレクションの雄「ラグ & ボーン」のシャツは、オールジャパンメイドで秋らしいこっくりカラー

    一着で季節感を添えてくれる、秋色の開襟シャツ。美しい生地や縫製に、ジャパンメイドのこだわりを感じさせる。

    2002年に、アメリカのケンタッキー州にて産声をあげた「ラグ & ボーン」。ジーンズから始まったこのブランドは、オーセンティックなアメリカントラッドにトレンドを巧みにミックスさせたコレクションで人気を博し、2010年には”ファッション界のオスカー”と称される「アメリカファッション協議会」のファッションアワードでグランプリを獲得。現在はNYコレクションの雄として、名を馳せる。

    そんな同ブランドが日本のものづくりに惹かれ、昨年からオールジャパンメイドのアイテムをリリースしている。ピックアップしたのは秋冬の新作シャツ。いま時分は羽織りものとして、肌寒くなればインナーとして活躍する開襟シャツは、大人にとっては実に使い勝手に優れたアイテムといえる。

    素材は風合いのあるレーヨンをメインに、コットンとポリエステルを混紡。滑らかな手触りと控えめな光沢で、独特の高級感を醸し出す。シルエットはラグ & ボーンらしい、やりすぎていないオーバーサイズ。太めのアームホールと袖ぐりも、程よいリラックス感を生んでくれる。裾はスクエアカットで、羽織りやタックアウトして着た時もバランスよく見える仕様だ。また、キワを攻めたステッチや、素材のやわらかさを計算に入れた運針など、日本らしい繊細なディテールが随所に見られ、こちらも高級感を後押しする。

    そしてなんといっても、装いに季節感という彩りを添えてくれる、秋らしいこっくりとした色づかいが嬉しい。インに、アウトに、汎用性の高い一着となりそうだ。

    カットオフして遊び毛をそのまま残した袖口は、いまどきなエフォートレスなムードにつながる。ダブルステッチなのでほつれる心配もない。

    裾に一番近いボタン下には”Quality Guaranteed”のタグを刺繍。優雅なシルエットを生むカッテングやフレンチフロントのキワをいく縫製などがその証左。

    上質な光沢を湛えた生地は、トロミがあって高級感を訴えかける。鮮やかな色出しも見事。

    ラグ & ボーン「開襟シャツ」
    【価格】¥31,900(税込)
    【素材】レーヨン、コットン、ポリエステル
    【問い合わせ先】ラグ & ボーン 表参道店
    TEL:03-6805-1630