
ショーン・コネリーのように艶っぽく着る、華やかな大人のフォーマルウェア
文:小暮昌弘(LOST & FOUND) 写真:宇田川 淳 スタイリング:井藤成一
第4回 「KNOX & TAILOR×ジョンロブ」のフォーマルシューズ
男子服の王者は何といってもイブニング・テール・コート(夜会燕尾服)である。これを着ると男たちは最も華麗な姿になる——と著書の中で書いたのは英国王室御用達のデザイナーであり、著述家のハーディ・エイミスです。燕尾服を着用する機会はなかなかありませんが、タキシードなどのフォーマルスタイルはいまでもメンズウエアの華と言えます。それを最も艶っぽく着こなしたのは、イアン・フレミングが創造した英国諜報員を演じたショーン・コネリーかもしれません。正式な催しに出席するのにはフォーマルスタイルのルーツがあるものです。「ブラックタイでお越しください」と書かれた招待状が届いたら、それはタキシードで出席しなければなりません。カジュアルなパーティでは趣向を凝らしたスタイルも楽しめますが、正式なパーティに出席しなければならない場面も必ずあるはずです。フォーマルウエアのドレスコードは知っていて損なことはないはずです。その歴史や謂れを辿りながら、フォーマルウエアについて勉強してみましょう。第4回はジョンロブが青山のフォーマルウエア専門店のKNOX & TAILORと組んでリリースした、エネメル素材のフォーマルシューズです。

右はプレーントウで縫い目のないホールカットモデル。左はスリッポンタイプ。どちらも素材はエナメル。木型は#7000が採用され、グッドイヤーウエルト製法でつくられています。右:「SEATON」¥280,800(シューツリー込み)、左:「ELM」¥280,800(シューツリー込み)/ともにKNOX & TAILOR×ジョンロブ
言うまでもないことですが、フォーマルスタイルにはフォーマルシューズが必要です。しかも昼と夜で選ぶべき靴が違うので注意するべきでしょう。昼の場合は、カーフ素材の靴を選ぶべきです。カーフ素材のオックスフォードシューズ(紐靴)ならばモーニングからディレクターズスーツ、タキシードまで着用することができ...
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