ファッション写真を牽引する32名の写真家が、ファインダーから見た「モンクレール」

    Share:

    『STUDIO CAT』©BRIGITTE LACOMBE

    研ぎ澄まされた感性で、ファッション写真の最先端を体現するフォトグラファーたち。彼らが、モンクレールのアイコニックなダウンジャケット“マヤ”を被写体にすると、いったいどのような表現にたどり着くのでしょうか。そんな斬新な試みで注目を集めているのが、モンクレールが世界的なエイズ研究財団amfARの支援を目的に企画した「ART FOR LOVE」というエキシビションです。

    日本でもファンの多い女流写真家のカミラ・アクランスや英国を代表する写真家のデヴィッド・ベイリーを始め、参加している32名のフォトグラファーの豪華さにも目を見張るものがありますが、キュレーションにファビアン・バロンを指名していることも大きな話題に。バロンは、フランス版VOGUEや米国版HARPER’S BAZAARのアートディレクションで名を馳せ、ハイブランドのクリエイティブワークも多数手がける気鋭中の気鋭。ここまでの規模でトップクラスの写真家たちとコラボレートし、彼らのポテンシャルを引き出せたことも、モンクレールというブランドに対する信頼感とバロンの力量によるところが大きいのでしょう。どの作品を見ても、ファッション写真という枠組みに収まりきらない高純度のクリエイティビティが描き出されています。

    「ART FOR LOVE」は、すべての収益をエイズの治療法や予防法の研究に用いる基金として役立てることを目的としたもので、ニューヨーク・ファッションウィーク期間中の9月11日には、ニューヨーク市のパブリックライブラリーでエキシビションを開催。会場でサイレントオーションを行った後、オンラインでコンテンポラリーオークションを行っています。時代を牽引する写真表現に感性を刺激され、エイズの治療と研究の支援にも貢献する。そんな貴重な体験をできるチャンスでもあるので、オークションサイトをのぞいてみる価値は大いにありそうですよ。(遠藤 匠)

    ©untitled BEN HASSET

    ©『Jamie Bocheyt』FABIEN BARON

    ©『JUANA "LA CUBANA』MIKAEL JANSSON

    ART FOR LOVE

    コンテンポラリーオークションPaddle8
    開催期間:〜9/29
    https://paddle8.com

    [参加フォトグラファー]
    Camilla Akrans, David Bailey, Lachlan Bailey, Fabien Baron, Patrick Demarchelier, Arthur Elgort, Hans Feurer,Pamela Hanson, Ben Hasset, Inez & Vinoodh, Mikael Jansson, Steven Klein, Brigitte Lacombe, Annie Leibovitz, Peter Lindbergh, Roxanne Lowit, Craig McDean, MERT ALAS AND MARCUS PIGGOTT, Alasdair McLellan, Raymond Meier, Steven Meisel, Guido Mocafico, Josh Olins, Ezra Petronio, Terry Richardson, Paolo Roversi,David Sims, Mario Sorrenti, Sølve Sundsbø, Willy Vanderperre, Bruce Weber, Oliver Zahm.