フォーマルウエアからニット、シューズ、バッグまで、最高級素材を用いたカスタマイズサービスならロロ・ピアーナ 銀座店へ。

  • 写真:鈴木奈保子

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写真:鈴木奈保子

フォーマルウエアからニット、シューズ、バッグまで、最高級素材を用いたカスタマイズサービスならロロ・ピアーナ 銀座店へ。

ロロ・ピアーナ 銀座店
銀座
カスタムオーダー
青木淳による店舗デザイン
銀座ショッピング

2年の歳月をかけてつくられた、高さ56mものファサードをもつ大型店舗。エントランスにはロロ・ピアーナのロゴが控えめに記され、和紙でつくられた藤の木がウィンドウを飾っている。ユニークなこの作品は8m以上の高さをもち、街行く人の目を引く。

外出自粛要請が解除され、徐々に街が動き出した6月1日。東京・銀座の中央通りにロロ・ピアーナの旗艦店がオープンした。同社は1924年にイタリアで創業。ビキューナやカシミヤなど最高品質の素材を得意とする老舗テキスタイルメーカーでありながら、自社プロダクトを手がけるトップブランドでもある。ウエアのデザインは控えめで、エレガンスと機能性を両立した流行にとらわれないクラシックスタイル。特筆すべきは、上質な素材を最大限に活かしたウエアならではの、幸福感に包まれるような快適さだろう。

このたびオープンした旗艦店は、1階がメンズとレディースのアクセサリー、2階がレディース、3階がメンズのフロアとなり、4階にはVIPルームが設けられている。建築設計を担当した青木淳は、ブランドを象徴するやわらかなファブリックの質感からインスピレーションを受け、デザインに落とし込んでいる。たとえば、ファサードの波うねるような形状は、ロロ・ピアーナの生地に指が触れた感触を視覚的に置き換えたものだという。店内は落ち着いたニュートラルトーンで統一されており、随所にウッドやファブリックを用いながら、一部壁面には和紙を使っている。さらに、カシミヤのソファやコンテンポラリーなデザインのウッドテーブルなどロロ・ピアーナのインテリアが置かれ、ラグジュアリーでありながらも緊張を解いてくれる、まるで個人の邸宅に迎え入れられたかのような印象だ。

店舗の大きな特徴のひとつは、ロロ・ピアーナが誇る最高級素材を用いたアイテムで幅広いカスタマイズサービスを受けられることだ。フォーマルウエアやベビー・カシミヤのニットウエアなどをメイド・トゥ・オーダーで色、素材、スタイルを好みに合わせてつくることができる。ウールを用いた重量わずか360gのスニーカー「360LP」も多彩な色でカスタマイズ可能。さらに、日常づかいできるキャンバスのトートバッグ「スーツケース・ストライプ」も、サイズやカラーを選べるカスタマイズサービスが他店に先行して受けられる。

COVID-19の影響で人と会う機会が減り、ことさらファッションシーンでは長く愛用できるウエアやアクセサリーが求められる時代に入ったといわれる。ロロ・ピアーナ 銀座店では、そんな価値観にふさわしい高品質のアイテムをカスタマイズして手に入れられるのだ。

店舗は全4フロアの構成となっている。写真は3階のメンズフロア。ウッドや和紙を随所に用い、和の印象を抱かせる。奥には豊富なラインアップを誇るシューズが揃うスペースが。

人気のトートバッグ「スーツケース・ストライプ」も3種のサイズ、2色のカラー、10色のストライプなどを組み合わせられるカスタマイズサービスを他店に先行して受けられる。イニシャルも3文字まで配置可能。各¥170,500(税込)~