水谷太郎、小浪次郎、石田真澄がファッション写真の可能性に挑む、三世代の写真展が開幕。

  • 文:Pen編集部

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表参道・GYRE GALLERYのリニューアル第2弾となる展覧会『LOOKIN THROGH THE WINDOW』がスタートしました。野村訓市が企画した本展でスポットを当てられたのは、3人のフォトグラファー。1975年生まれの水谷太郎、1986年生まれの小浪次郎、1998年生まれの石田真澄です。

この写真展のテーマはずばり、「現代におけるファッション写真とはなにか?」。20代、30代、40代の各世代を代表する3人が、 “MODE”と“STREET”というファッションにおいて不可欠なふたつのテーマを自由に撮り下ろしました。
巨大な一枚絵が放つインパクト、被写体のモデルが見せる一瞬の美しさ、そして「ファッション写真なのか?」と度肝を抜かれるアイデア……。これは作家の個性なのか、そこにはジェネレーション的な感覚が介入しているものなのか。
ギャラリーを入ってすぐの正面には、壁一面を使って3人のプロフィールとQ&Aが紹介されています。カメラを手に取った経緯やSNSに対する見方、そして彼らが考えるファッション写真の意味。回答のすべてが全く異なるわけではなく、三者に共通するような意識も感じられます。

「ファッション写真とはこういうものだ」と枠に囚われていたのは観ている自分だったのかもしれない。そんな刺激を受ける、斬新なファッション写真展です。

水谷太郎『MIRRORS AND WINDOWS 06』2019年

小浪次郎『Jessica and Gabriel』2019年

石田真澄『Also any dietary requirements please』2019年

“MODE”と“STREET”というテーマで撮り下ろされた3人の作品の他、“ARCHIVE”として過去の作品も展示されています。

『LOOKIN THROGH THE WINDOW』

開催期間:2019年7月20日(土)~8月30日(金)
開催場所:GYRE GALLERY
東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
TEL:03-3498-6990
開廊時間:11時〜20時
休廊日:不定休(GYRE休館に準ずる)
会期中入場無料
https://gyre-omotesando.com/artandgallery/lookin-through-the-window