“おじいちゃんのスリッパ”がおしゃれに復活! 専門店オープンで人気急上昇中。

  • 文:髙田昌枝(パリ支局長)

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PARISパリ

“おじいちゃんのスリッパ”がおしゃれに復活! 専門店オープンで人気急上昇中。

文:髙田昌枝(パリ支局長)

フェルト製の「MINIMAL FEUTRE」110ユーロ、スエードにウールの裏地付き「WOOLY CUIR VELOURS」145ユーロ、ナパ革にムートンの裏地を付けた「WOOLY LUX CUIR NAPPA」185ユーロなどがある。サイズは28〜46まで展開。小さいサイズは価格も低く設定されている。

フランスのシャラント地方でつくられる靴、「シャランテーズ」をご存じだろうか? 中世の時代、余ったフェルトで木靴の中履きをつくったのが始まりだったとか。20世紀初めにはタータンチェックにフェルト製の靴底という定番スタイルが確立し、靴音が立たない室内履きとして大人気を博した。だがいつしか時代おくれになり、“お年寄りの愛用品”というイメージが定着していた。

そんなシャランテーズが、数年前から再び脚光を浴びている。フランス伝統の暮らしの知恵、“サヴォワールフェール”が見直されるなかで、ホームウェアの人気ブランド「ル・スリップ・フランセ」をはじめ、メイド・イン・フランスにこだわるコンセプトショップなどで紹介され、若い世代の心を掴んでいる。

そしていよいよ、シャランテーズのオンリーショップが、パリの高感度エリアである北マレにオープンした。伝統のスタイルと製法はそのままに、素材や色づかいで現代風にアレンジしたブランド「ラ・シャランテーズ  -TCHA-」の直営店だ。フェルトやナパ革、スエード素材のアッパーにウールの裏地つきなど、色鮮やかでエレガントなデザインが並ぶ。お家時間が長くなったパリジャンにとって、テレワークの足元を暖かく快適に、そしてスタイリッシュにまとめてくれる一足としてさらに人気を呼びそうだ。

パリではこれまで百貨店の「ボン・マルシェ」やセレクトショップの「メルシー」に入荷されていたが、昨年12月、北マレにオンリーショップをオープン。色や素材のオーダーも受け付けている。

La Charentaise TCHA

17, rue de Poitou 75003 Paris
TEL:なし
営業時間:11時30分〜20時 ※コロナウイルスによる外出制限中は17時30分まで
定休日:月曜
www.lacharentaise-tcha.com