「kolor（カラー）」は10年前に、デザイナーの阿部潤一さんが満を持して立ち上げ、瞬く間にエッジーな人々の間で大ブレイクしたブランド。その後、有力なセレクトショップを席巻して知名度が上がり、今ではメンズの新作発表をパリコレで行い、世界中で高い評価を得ています。
そんなカラーが設立10周年を記念して、バッグ「PORTER（ポーター)」、スニーカー「PUMA（プーマ）」、カシミアニット「Cruciani（クルチアーニ）」の計３型のコラボレートアイテムをリリース。シンプルながら奥深いこれらのアイテムについて、阿部さんが語ったエピソードも交えてご紹介します！
まずはポーターのバックパックから。「PORTER RIDGE」ラインの「RUCK SACK」の生地を、このバッグのためにカラーが特別につくった「三子撚（みこより）」の糸のシャンブレーにチェンジ。表面がコットンで裏面がコーティングされており、テントのような風合いに仕上がっています。この“土臭さ”が阿部さんの狙いだったようで、ヨレヨレになるまで使い込んで味を出してほしいそう。両サイドのバックルを外して上部で留め直すとハンドルになり、手持ちで使うこともできる多機能バッグです。表に織りネームがつかないミニマルな表情も持ち味といえるでしょう。
続いて、プーマのスニーカーについて。阿部さんが以前から好きだったローテクなバスケットボールシューズの「スカイⅡ」のトゥを白に、サイドをライトグレーに、タンを蛍光グリーンにしています。素材はオールレザーで、タンの蛍光色は、何度もやり直してようやく実現できたもの。実は「スカイⅡ」と呼ばれるモデルは世界中で製造されているのですが、この型はなんと日本でしかつくられない国産モデル！　繊細に革を扱える日本ならではの丁寧な仕上がりの一足です。
最後にご紹介するニットは、カシミアニットで世界に名だたるイタリアブランド「クルチアーニ」とのコラボ。プライベートで彼らのニットを着て、その良さを知る阿部さんの希望により実現しました。素材はもちろん最上級のカシミアで、脇からサイドに掛けてポリエステルタフタを配しています。カラーのお家芸といえる、とろける風合いとハリ感との異素材コントラストを表現。クルチアーニとの仕事はとてもスムーズに進み、満足のいく仕上がりになったそうです！
気になる発売日は、「kolor青山店」にて8月9日（土）、「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」で13日（水）から（スニーカーのみ「伊勢丹新宿店メンズ館 2F インターナショナル クリエーターズ」でも8月9日（土）から販売）。取扱店が限られますから、気になる方はぜひお早めに店に足を運んでみてください。（高橋一史）