春ブルゾンをお探しなら、「バラクータ」の大人顔コラボが狙い目です。

    Share:

    構成、文:高橋一史
    写真:宇田川 淳

    Vol.76 春ブルゾンをお探しなら、「バラクータ」の大人顔コラボが狙い目です。

    BARACUTA ✕ EDIFICE

    「バック・トゥ・エレガンス」。この春は大人好みの上品な服装が表舞台に返り咲きそうです。目新しいのは、レトロシックなヨーロピアン・スタイル。タートルネックニットの上にテーラードジャケットを羽織ったり、股上が深い太幅パンツにタイトなシャツをインしたり。

    このテイストにハマるカジュアルアウターが、イギリスの「バラクータ」です。ブランドを象徴する型の「G9」は、1948年に発売されたゴルフウエアがルーツ。ラグラン袖は肩を動かしやすく、立ち襟は風を、背中のヨークやポケットのフラップは雨の侵入を防ぎます。誰が着ても品よく見えるのは、紳士のスポーツという出自のなせる技でしょう。

    より高いファッション性を求める人は、他ブランドとのコラボモデルを選択するのが正解。 ここでは今季の新作となる個性的な3タイプを紹介します。まず最初は、裏地をストライプのシャツ生地に変更して、ノーブルに格上げした一着(上写真)。通常のバラクータの裏地は赤のタータンチェックですが、それが変わると印象が劇的に変化する好例です。さらにストライプ裏地は、左右の身頃と背中の3種類が異なる、クレイジーパターンという懲りよう。スカーフで襟元を飾り、クールなモノトーンに華を添えて優雅に着こなしてはいかがでしょうか。

    BARACUTA FOR MARGARET HOWELL

    続く色違いの2着は、ドライビング用の「G3」をベースにした別注モデル。裾や袖先がリブではないのがG9との大きな違いです。中に着たインナーをパンツアウトしてもウエスト周りがもたつきません。暖かい日に袖をまくってもよく、着こなしの幅が広いのも特徴です。このモデルは素材が上質なコットンになり、ファスナーも繊細な「riri」社のものが使われています。バラクータとマーガレット・ハウエルがイギリス同士でタッグを組んだ、絶妙なコラボレーションです。

    ブルゾン  ¥75,900(税込)/バラクータ フォー マーガレット・ハウエル、レザーサンダル ¥48,400(税込)/共にマーガレット・ハウエル(アングローバル TEL:03-5467-7864)、デニムパンツ ¥29,700(税込)/キャントン フォー MHL(アングローバル TEL:03-5467-7874)

    KAPTAIN SUNSHINE✕BARACUTA

    ディテールもシルエットも大胆にG9をアレンジさせたのは、ニッポンブランドの「キャプテン サンシャイン」。1970年代のアーカイブをベースに、軍モノのフライトジャケットがミックスされています。フロントと袖にパッチポケットがつけられ、フロントファスナーの内側には風よけのフラップも配置。ただしそのファスナーはダブル仕様で、現代の服の良い点が採用されています。身幅も袖幅もたっぷりなのも、イマどきな着こなしに即した工夫です。

    ブルゾン  ¥75,900(税込)/キャプテン サンシャイン✕バラクータ、イージーパンツ¥30,800(税込)、リバーシブルハット¥13,200(税込)/共にキャプテン サンシャイン(キャプテンサンシャインTEL:03-6277-2193)


    ラフな服装でも大人顔に仕上げてくれるバラクータは、一着持っていると便利な永遠の定番です。組ませるパンツを普通のストレートよりも、ワイド(ルーズ)か、真逆のスキニーにするのが現代的に着るコツ。レトロ流行りでも “昔の人” とは差をつけて、季節にふさわしい軽快な装いを愉しみましょう!

    時流に左右されないクラシックなブランドネームも服好きの心をくすぐります。服を掛けるフックには誇らしげに、「MADE IN ENGLAND」の文字が。
    ブルゾン  ¥57,200(税込)/バラクータ✕エディフィス、半袖ニット ¥15,400(税込)/ウェルノード✕エディフィス、スカーフ ¥9,680(税込)/アルテア(すべてエディフィス新宿 TEL:03-5366-5481)