バスキアのアートが、背中に胸に。世界的な人気ブランド「オフ-ホワイト」から新登場!

  • 文:高橋一史

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バスキアのアートを背負った、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」のTシャツ ¥48,600(税込)

ストリートアートとも呼ばれる、街中での落書きを指す言葉、「グラフィティ」。そのグラフィティと “芸術” の線引はあいまいなものです。本場といえるアメリカでは、1960〜80年代に隆盛を極めました。グラフィティは若者の反逆的な主張であると同時に、街の風景と秩序を乱すシンボルでもあります。ニューヨークでは80年代にグラフィティ撲滅運動が起こり、電車の落書きが消え失せました。94年に市長に就任したルドルフ・ジュリアーニは、凶悪犯罪の撲滅を掲げ、反グラフィティ運動を強力に推進。街をクリーンにし、犯罪数を激減させたことで今に語り継がれています。グラフィティそのものは違法であっても凶悪ではないのでしょうが、社会構造やヒエラルキーと密接に関わる存在なのです。

そんなグラフィティから活動を始め、80年代のアート界で名を響かせたのが、ジャン=ミッシェル・バスキア(1960-88年)。同時代のキース・ヘリングと並び、グラフィティ全盛期の申し子たるストリートアーティストである彼は、原始的造形(プリミティブ)に加え、様々なカルチャーが交差する絵を描きました。薬物の過剰摂取により27歳で死去した天才肌のバスキアは、髪を逆立てたルックスも評判で、映画、ミュージックビデオを始め、コム デ ギャルソン・オム プリュスのファッションショーにも出演しています。

このたび、バスキアのアートにフォーカスした、ファッションのカプセルコレクションが登場します。手がけたブランドは、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」。ブラックカルチャーをベースにした “ラグジュアリーストリート” から出発し、幅広い層の支持を得た同ブランドと、バスキアを取り巻く世界には、多くの共通点が見られます。バスキアのグッズは世に数多く存在しますが、このコレクションに特別感を抱く人は少なくないでしょう。展開アイテムは、Tシャツ、パーカ、パンツ、iPhoneケースなど。日本での発売店舗は東京の直営店「サムシング & アソシエイツ” c/o オフ-ホワイト トウキョウ」のみです。2018年に没後30周年を迎え、再び脚光を浴びるバスキア。このアイテムを入手したい人は、1月12日(土)の発売日をお見逃しなく。


さらに気になる人は、「イケア」が全力でコラボする、新時代クリエイターのヴァージル・アブローとは !? の記事もどうぞ。

プリミティブなモチーフが息づくiPhoneケース ともに¥10,800(税込)

スニーカーとの相性も抜群なパンツ ¥101,520(税込)

ストリートテイスト漂うパーカ ¥81,000(税込)

サムシング & アソシエイツ” c/o オフ-ホワイト トウキョウ
東京都港区 南青山5丁目2-13 R2 B棟 地下1階
営業:11時〜20時
TEL:03-6712-6839
不定休