イッセイ ミヤケで20年以上続く革新的な服づくり「A-POC」から、新ブランドが登場。

  • 文:Pen編集部

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独特な模様は、高温の蒸気で独自のストレッチ素材を生み出す製法「スチームストレッチ」によって描かれている。 「TYPE-O」、全4色、¥132,000(税込)、3月13日(土)発売予定。©ISSEY MIYAKE INC Photo: Hiroshi Iwasaki

3月13日(土)、イッセイ ミヤケから新ブランド「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」が登場。同日にオープンする初の路面店「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / AOYAMA」と、イッセイ ミヤケ公式オンラインストアにて発売される。

A-POCは、1998年にMDS(MIYAKE DESIGN STUDIO)が始めたプロジェクト。コンピューター技術を駆使することで、一本の糸から一体成型で一着の服を生み出すプロセスを確立した。2006年、ここから生まれたコレクションが、アメリカのニューヨーク近代美術館にて永久所蔵品に選ばれている。

このたび新登場するA-POC ABLEは、2020年に横尾忠則とのコラボ作「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE」を発表したデザイナー、宮前義之が手がけたもの。宮前は、2001年に入社した当時からA-POCに携わっており、イッセイ ミヤケのデザイナー就任中も、このプロジェクトの発展に努めてきたという。

袖をまくるとその形がキープされるなど、着る人のニーズや気分に合わせて形を変えられる素材が使われている。また、肩と袖の統合部分をシャツのようにゆったりとさせることで、肩幅を問わずにリラックスできる着心地を実現した。「TYPE-U」、全7色、¥63,800(税込)、4月上旬発売予定。 ©ISSEY MIYAKE INC Photo: Hiroshi Iwasaki

新ブランド発表に向けて宮前は、「A-POC によるものづくりは、点から線へ、線から面へと拡張し続けてきました。『点』はチームの仕事、『線』はあらゆる方向にのびるコミュニケーション、『面』は人々の繋がりによって生まれるプラットフォーム。新たな繋がりによって創造は無限にひろがります。チームと共にさまざまな問いを立てながら、あらゆる境界を越えて、縦横無尽に駆け回り、次の時代の衣服を探求し現実化(ABLE)していきます」とコメントを寄せている。

イッセイ ミヤケの服づくりの基盤である「一枚の布」を体現するだけでなく、着る人それぞれのニーズに応えられる服を生み出してきたA-POC。新たに登場したブランドによって、令和の時代にどのような進化を遂げるのか、今後も注目していきたい。


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問い合わせ先/イッセイ ミヤケ
www.isseymiyake.com


A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / AOYAMA 3月13日(土)オープン

東京都港区南青山5-3-10 FROM-1st
TEL:03-3499-6476
営業時間:12時~19時
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当面の間は営業時間を短縮します。(通常は11:00~20:00)
同日にイッセイミヤケ公式オンラインストアでも一部アイテムを取り扱い開始予定。
https://store.isseymiyake.com/