実験的なルーツに立ち返る、トリッペンのアートな店。
文:河内秀子

実験的なルーツに立ち返る、トリッペンのアートな店。

オープニングの展示は、ベルリン在住のファッション写真家、ロナルド・ローズによる写真。販売される靴は展示に合わせて変わる。photograph by Gianni Plescia

1992年にベルリンで創業した靴ブランド「トリッペン」。トリッペンとは、中世のヨーロッパで履かれていた、靴の上に履く木製のオーバーシューズのこと。それに着想を得てつくった、実験的なデザインの木底のサンダルをギャラリーに展示したことからトリッペンの歴史は始まった。 
その初心に立ち返り、26年の時を経てブランドのアート・プロジェクトがスタートした。靴を販売する横で、クリエイターが手がけた作品を展示するギャラリー兼ショップ「P100」だ。オープニングを飾るのは、若手写真家による新モデルを使ったファッション写真の展示。今後は彫刻や絵画の企画展も行う。靴とアートのコラボに注目したい。

角ばったフォルムの「コースト」はユニセックスなデザイン。259ユーロ photograph by Gianni Plescia

パーツが交換可能で長く履き続けられるシリーズ。233ユーロ〜 photograph by Gianni Plescia

Project Space by Trippen P100

Potsdamer Strasse 100, 10785 Berlin 
TEL:030-2463-2284 
最寄り駅:KURFÜRSTENSTRASSE 
営業時間:11時~19時
休日:日
www.trippen.com

実験的なルーツに立ち返る、トリッペンのアートな店。