表参道のEYE OF GYREで、永山祐子展『建築から始まる未来』が開催中。

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    「豊島横尾館」の赤いガラス越しの光に赤く染められた空間。

    表参道のEYE OF GYREで、建築家永山祐子が瀬戸内海周辺で手がけ、今年話題になった2つのプロジェクト、「豊島横尾館」と「AT ART UWAJIMA 2013」を紹介する展覧会『永山祐子展「建築から始まる未来」』が開かれています。

    「豊島横尾館」は今年7月、香川県豊島にオープンしたアーティスト横尾忠則の美術館で、「AT ART UWAJIMA 2013」は今年の夏に愛媛県宇和島市で行われたアートプロジェクト。いずれも、建築やアートのエネルギーで地域再生を目指し、新たなコミュニティを生みだすことを目的としています。今回の展覧会では映像や写真、建築模型によって、その2つのプロジェクトのヴィジョンを浮かび上がらせます。

    「豊島横尾館」と「AT ART UWAJIMA 2013」の舞台にもなった木屋旅館はともに古い木造家屋が永山の設計でリノベーションされており、そのなかに展開されるアートも紹介することで、観客はまるで現地を訪ねたようなスモールトリップを楽しむことができます。瀬戸内海まで足を運ばなくても見られるこの展覧会、瀬戸内国際芸術祭やベネッセアートサイトで盛り上がるこの地方を訪れる予習としても、最適ではないでしょうか?(Pen編集部)

    明治創業の老舗旅館を再生した木屋旅館とその内部で行われた「AT ART UWAJIMA 2013」“木屋の染み”の様子。

    滝のポストカード約9000枚が貼られた横尾忠則のインスタレーション作品。
    ©表恒匡

    『永山祐子展「建築から始まる未来」』

    11月6日(水)~11月24日(日)
    EYE OF GYRE
    東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE3階
    TEL:03・3498・6990
    開館時間:11時~20時
    無料