伝説のグラフィック・デザイナー、岡秀行へのオマージュ! 日本の包む文化...

伝説のグラフィック・デザイナー、岡秀行へのオマージュ! 日本の包む文化を捉え直した「包の境」展が開催中。

文:佐藤千紗

「HOW TO WRAP」の山本考志さんは、かつて柳宗理も賞賛した、折り紙作家の内山光弘が考案した「花紋折り」を再解釈。

外国でギフトラッピングを頼むと、紙袋に薄紙を入れてシワを寄せたものだったりして、そのラフさに思わず苦笑してしまうことがあります。その点、街の雑貨屋でも洒落た包装が見られる日本は、「包む」ことに特別の感性を持っているのかもしれません。そうした感性の源ともいえる、日本の伝統的な包装に注目し、「包む文化」を現代の視点で捉え直したユニークな展覧会「包の境」が東京・神楽坂で開催されています。

笹の葉に包まれた菓子、竹筒に入った寿司、藁に包まれた米俵や納豆など、自然素材を使った日本の伝統パッケージに美を見出し、コレクションしたグラフィック・デザイナー、岡秀行(1905-95)。彼の著した『日本の伝統パッケージ』(美術出版社)は、ミッドセンチュリーのデザイナー、ジョージ・ネルソンも英語版の序文を寄せるほど、愛読した名著です。その伝説の書物を起点に、“もの”の巧者3人が再解釈した「包」を提案します。よく練られた掌編のような展示を企画したのは、編集者として活躍する井出幸亮さん。出展するのは、ヴィンテージをはじめ個性豊かな品々を扱う「Swimsuit Department」の郷古隆洋さん、現代に適した「包み方」を考えるブランド「HOW TO WRAP_」を主宰する山本考志さん、アジアから集めた布や工芸の販売、衣服の製作を行う「KANNOTEXTILE」の菅野陽さんの3人。古今東西の「包み」を通した表現となる興味深い出品作の数々は展示販売されます。他に、岡秀行の著書、日本の伝統パッケージに関連する書籍などの資料も展示されるとのこと。

会場となる「工芸青花」のギャラリーは「一水寮」という1951年に大工の寮として建てられた趣きのある建物。会場の雰囲気も含めて、時空を超えてつながる秘められし包みの魅力を味わってください。

「Swimsuit Department」の郷古隆洋さんセレクトの藁づとで結わえられた茶碗。

「KANNOTEXTILE」の菅野陽さんは、日本の風呂敷に通じる各国の「包の文化」を下敷きに、ヴィンテージ・テキスタイルとそれらを用いたオリジナル作品を展示。

「包」の境

開催期間:8月3日(木)~6日(日)、10日(木)、11日(金)
開催場所:工芸青花
東京都新宿区横寺町31-13 一水寮101
開催時間:12時〜19時
企画・監修:井出幸亮(編集者)
出品:菅野陽(KANNOTEXTILE)
   郷古隆洋(Swimsuit Department)
   山本考志(HOW TO WRAP_)
http://www.kogei-seika.jp/gallery/

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Feature Product 【ピアジェを巡る6つの逸話】第6回:限界を超えて夢を具現化する、メゾンの先進性。
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