建築好きなら一度は泊まるべし! ヘルツォーク&ド・ムーロンが手がける...

建築好きなら一度は泊まるべし! ヘルツォーク&ド・ムーロンが手がけるバーゼルのこだわりホテル

文:河内秀子

1920年代のカフェの雰囲気をいまに伝えるバー。photo:©Robert Rieger

スイス、バーゼルに拠点を置く建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンが、お膝元のバーゼルで、中世からの歴史をもつ伝統ある「フォルクスハウス(市民会館)」をホテルにリノベーション。全45室ある部屋は家具やランプに至るまで、すべて彼らが手がけたとあって、建築やデザイン好きの話題を呼んでいる。

1925年に建て替えられたフォルクスハウスの建物は当時、コンサートホールやレストラン、ショップなどがあり、人々の交流の場となっていた。70年代にオフィスに改装されてしまったが、今回の改装では「1925年のオープン時の多彩な空間を取り戻していまに伝えたい」と、ヘルツォーク&ド・ムーロンは語っている。

客室はすべて少しずつ異なるつくりになっているが、もとの建築のまま保存されていた窓はていねいに修復し、アール・デコやアール・ヌーヴォーなど、1920年代のデザインを思わせる家具を設置している。バーとブラッセリーには、フォルクスハウスで使われていた「フォルクスハウスチェア」を設置。コンピューター製造技術を導入してオリジナルの椅子を若干アレンジし、背もたれの部分だけ一点ずつ異なるデザインにして再現した。

バスルームの壁のタイルには、コンセプトカラーである黒みがかった緑色を使用。同じ色をロビーの緻密なモザイクタイルにも反映した。ロビーには、バーゼルの有名なアーティストの作品を展示しており、年に5回、大規模な展覧会も開催予定だ。アート・バーゼルをはじめ文化関連のイベント時に欠かせない、トップアドレスになりそうだ。

客室は20〜45㎡。ワンルームで広々と開放的な設計だ。photo:©Robert Rieger

バスルームは廊下側のでっぱった部分に位置する。動きがあるリズミカルな設計が楽しい。photo:©Robert Rieger

ライン川にもほど近く、バーゼルのランドマーク的存在の大聖堂に臨む素晴らしい立地。photo:©Robert Rieger

ロビーには、バーゼルの老舗コンテンポラリーアートギャラリー、Von Barthaの展示が行われている。現在はベルナール・ヴネの作品が。photo:©Robert Rieger

Volkshaus Basel
Rebgasse 12-14, 4058 Basel, Schweiz
全45室 
https://volkshaus-basel.ch/
※2020年末までは金〜日曜、2021年1月からは、水〜日曜日に宿泊可能

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