戦後の賑わいが残る、 ニュー新橋ビルを再発見。

戦後の賑わいが残る、 ニュー新橋ビルを再発見。

写真:竹之内祐幸 文:三宅和歌子 編集:山田泰巨

新橋駅前にある昭和のビルを題材に執筆した村岡俊也さんと「ニュー新橋ビル」を訪問。その猥雑さに惹き付けられる理由とは? 魅力の源泉を探ってみた。

地下1階~地上4階が商業施設、5~9階がオフィス、10~11階が住居の複合ビル。設計は松田平田設計によるもので、1971年2月竣工。

JR7線に地下鉄2線、そして私鉄「ゆりかもめ」と多くの列車が行き交う新橋は、東京の交通の要である。それだけに多種多様な人々が集い、独自の発展を遂げてきた。その象徴ともいえるのが、新橋駅西口SL広場に隣接する「ニュー新橋ビル」だ。

格子状のカーテンウォールの外観が目を引くこの建物は1971(昭和46)年竣工。地下1階〜地上4階が商業施設になっている。この建物に惹かれ、66年竣工の「新橋駅前ビル」と合わせて新橋駅前の2つのビルをめぐるルポルタージュ『新橋パラダイス 駅前名物ビル残日録』(文藝春秋)を上梓したのが村岡俊也さんだ。彼の案内で、昭和と地続きに存在する「ニュー新橋ビル」へ足を踏み入れた。


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毎週土曜日にニュー新橋ビルSL広場側入り口前で開催される、誰でも参加可能な「青空大盤将棋大会」。ニュー新橋ビル商店連合会が主催する。

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