城郭の国宝第一号! 名古屋城本丸御殿の400年前の豪華絢爛な姿が、いま...

城郭の国宝第一号! 名古屋城本丸御殿の400年前の豪華絢爛な姿が、いま再び甦る。

文:脇本暁子

城郭の国宝第一号! 名古屋城本丸御殿の400年前の豪華絢爛な姿が、いま再び甦る。

表書院上段之間

徳川家康の命によって1615年に創建した名古屋城本丸御殿。京都にある二条城二の丸御殿と双璧をなす、日本を代表する近世書院造りの代表的建築物です。実はこの名古屋城は、城郭としては国宝第一号だというのをご存じですか? 1930年に天守閣とともに城郭として国宝第一号に登録されましたが、第二次世界大戦末期の45年に空襲で焼失していました。その本丸御殿がこのたび、総工費150億円をかけ、匠の熟練した技により10年間の復元工事を経て往時の姿に蘇り、一般公開が始まりました。

なかでも、本丸御殿の上洛殿は必見です。「上洛殿」は、1634年、三代将軍・徳川家光が京都へ訪問する道中に将軍が宿泊するためにつくられた、最高級の格式ある建物。そこには天才絵師の狩野探幽が33歳当時に描いた『雪中梅竹鳥図』や中国の皇帝の故事を描いた『帝鑑図』といったふすま絵など、戦時中に幸いにも疎開して焼失を免れた1049面の障壁画がありました。今回の復元にあたっては、それらと約700枚の写真をもとにミクロ単位の分析をし、絵師たちの技法を忠実に模写。当時の豪華絢爛な色彩を見事に再現しています。

本丸御殿の復元工事には、築城時と同じ木曽檜を使っています。江戸時代に尾張藩が保全した森林がいまなお豊かに残っていたため、それが可能になりました。将軍専用の蒸し風呂がある「湯殿書院」も、当時と同じ木曽檜で再現されています。檜香る御殿に極彩色の彫刻欄間や瑞々しい色彩の障壁画……。400年前に将軍が見たであろう往時の光景を、我々もタイムスリップしたかのように体感できます。名古屋城へは名古屋駅から地下鉄で12分という好アクセス。名古屋を訪れたら必ずチェックしたいスポットです。

城郭の国宝第一号! 名古屋城本丸御殿の400年前の豪華絢爛な姿が、いま再び甦る。

名古屋城本丸御殿外観

城郭の国宝第一号! 名古屋城本丸御殿の400年前の豪華絢爛な姿が、いま再び甦る。

上洛殿一之間

城郭の国宝第一号! 名古屋城本丸御殿の400年前の豪華絢爛な姿が、いま再び甦る。

狩野探幽の重要文化財『雪中梅竹鳥図』(復元模写) 上洛殿三之間北側襖絵

城郭の国宝第一号! 名古屋城本丸御殿の400年前の豪華絢爛な姿が、いま再び甦る。

『竹林豹虎図』(復元模写) 玄関一之間

名古屋城本丸御殿

愛知県名古屋市中区本丸1−1
TEL:052-231-1700
開園時間:9時~16時30分 (本丸御殿への入場は16時まで)
※2018年8月31日までは9時~17時30分まで開園(本丸御殿への入場は17時まで)
休園日:12月29日~31日、1月1日
観覧料:一般¥500(税込)
http://honmarugoten.jp

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