グスクの中でくつろぎ、琉球文化を体感できる「星のや沖縄」

グスクの中でくつろぎ、琉球文化を体感できる「星のや沖縄」

写真:井田佳明 文:新崎理良子

約1㎞にわたり敷地を囲う高さ4.5mのグスクウォール。読谷山花織の模様をかたどった穴が光を通し、刻々と表情を変える。

もしも海岸沿いにグスクがあったならば──。沖縄本島での開業地を長年探していた星野リゾートが、「奇跡的に残っていた」という沖縄の原風景にインスピレーションを得たところから「星のや沖縄」の構想が始まった。そもそもグスクがなにであったかは、聖域や有力者の居城、集落など諸説あるが、石や石壁によって囲い守られた場所であり、そこで琉球の生活や文化が育まれていたことをうかがい知る。浮かび上がったコンセプトは、「グスクの居館」。豊かな琉球文化を守ってきたグスクの中で暮らす。そんな唯一無二の世界観をつくり上げ、読谷村(よみたんそん)の自然海岸沿いに、待望の開業を果たした。

琉球の礼装をモチーフにした制服を纏ったスタッフに迎えられ、最初に足を踏み入れるのは、深海のような紺碧に包まれたレセプション。威風堂々たる構えの壁を目の前にした途端、古のグスクの世界へと引き込まれる。

緑豊かな果樹園や畑が広がる敷地内には、約1㎞におよぶ細長い海岸線をなぞるように低層階の客室棟を設け、周囲の自然環境に溶け込むようなランドスケープを成している。あえて人工的なビーチ開発はせずに、南国の植物が自生する自然のままの浜を残した。

グスクウォールを抜け、客室までの園路を囲む庭には、南国の植物が多彩な花を咲かせ、実をつける。

チェックイン後は道場で、古来沖縄で親しまれてきたぶくぶく茶のもてなし。やちむんの器とジャスミンの香りに癒やされる。

水面が海につながるようなインフィニティプール。最高40℃まで加温できるので、季節問わず入れる。

紺碧色の壁やサンゴ礁に似た天然木の柱を配し、沖縄の深海を表したレセプション。非日常の世界へゆるやかに導く最初の仕掛けだ。

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