いま気になるグラフィックがここに集合! 「日本のグラフィックデザイン2016」が開催中。

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    東京ミッドタウン・デザインハブでの展示風景。

    日本で活躍するグラフィックデザイナーたちの仕事が一堂に会する展示、「日本のグラフィックデザイン2016」が六本木の東京ミッドタウン・デザインハブで開催中です。アジア最大のグラフィックデザイナー団体「日本グラフィックデザイナー協会(以下JAGDA)」は、毎年会員から出品された作品を選考し、入選作品をデザイン年鑑『Graphic Design in Japan』にまとめ、発行しています。2016年版は約600作品・1500点もの図版を収録していますが、そこに掲載された中から約300点を厳選し、こうして展示しているのです。

    カテゴリーは、ポスター、ブック・エディトリアル、パッケージ、そして新聞広告など、私たちの生活に身近なものだけでなく、インタラクティブデザインや映像作品など多岐にわたります。入選作の中から最も光り輝いている作品とその制作者に贈られる「亀倉雄策賞」を受賞した三木健さんの作品「APPLE+」は、Pen5月1日号「グラフィックの天才たち。」に掲載されたことでも記憶に新しいところですが、こちらの作品も会場に並びます。食品のパッケージなど立体的な作品から、CI・VIなど複合的な作品もあり、企業のPR担当者でなくても、プロダクトや対象の魅力の引き出し方に思わず見入ってしまいます。

    「東京ミッドタウンには行ったことがあるけれど、デザインハブへは初めて」という方は多いはず。ショッピングエリアから離れてオフィス棟に入っていくので不安になるかもしれませんが、臆せずエレベーターで5階に上がりましょう。カラフルなポスターだけでなく、ペーパークラフトを連想させる和菓子やお茶などのユニークなパッケージデザインも多数展示されていますので、ものづくりの好きなお子さんと一緒に楽しめます。普段目にする機会の少ない、グラフィックデザイナーの仕事に親しむ良い機会となるでしょう。(小川 彩)

    第18回亀倉雄策賞受賞の三木健さんの作品、gggギャラリーの個展告知ポスター。(DNP文化振興財団)

    「ジェネラルグラフィック」でJAGDA賞に選ばれた、植原亮輔さんと渡邉良重さんの作品。ショップ&ギャラリーの商品・ツール「OUR FAVOURITE SHOP」。(アワ フェイバリット ショップ)

    大黒大悟さんによる観光施設の総合ディレクション「TAKAO 599 MUSEUM」。(八王子市)

    JAGDA新人賞2016受賞者のひとり、村上雅士さんによるコーヒー豆のパッケージ「THE ROASTERS AND THE STAND」。

    「日本のグラフィックデザイン2016」
    (東京ミッドタウン・デザインハブ第59回企画展)

    会期:2016年6月17日(金)~8月8日(月)
    会場:東京ミッドタウン・デザインハブ 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウンタワー5階
    TEL:03-5770-7509(日本グラフィックデザイナー協会)
    開場時間:11時~19時
    会期中無休
    入場料:無料
    http://designhub.jp/exhibitions/2318/