古きよきニューヨークが残るリノベホテルの、重厚感あるム...
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古きよきニューヨークが残るリノベホテルの、重厚感あるムードに浸る。

ザ・ビークマン(ニューヨーク)

投資家達が投資目的で買うレジデンスは、ニューヨークに多く存在している。

2016年にオープンしたここビークマンも、一部がレジデンスとなっているが、投資用ではなく住居やオフィスとして利用している人が多いと聞いた。実際に、私の知り合いのアーティストもアトリエ兼自宅としている。

ホテルで一番特徴的なのは、エレベーター前の吹き抜け部分だ。

どこから写真を撮っても「インスタ映え」するのは、1881年に建てられたという歴史的建造物にも相当する建築構造と、マテリアルにある。柱、壁、窓ガラス、手すりが当時のままのデザインを残しており、歴史の足跡を感じることができるのだ。

吹き抜けの最上階がアトリウムになっており、そこからの自然光と建物内の仄暗い照明が独特の色気と雰囲気を創りあげている。個人的にはリノベーションする前のオリジナルを拝見したいものだ。いまのデザインに変える前がどうなっていたのか……やはり古い建物をリノベーションするのはどの国でも醍醐味がある。

エントランスはフロント側とレストランバー側に2つ。ぜひ、最初はフロント側から入ってほしい。重厚感の中にも、いまのニューヨークらしいデザインを感じられる。

フロントの先にある、コンシェルジュがいる小さなホワイエを曲がると、狭い通路とエレベーターホールがあり、そこを抜けるとラウンジと吹き抜けが現れる。それが他のホテルにない、リノベーションだからこそ実現できた空間なのである。

フレンチレストラン「Augustine」は視察しただけで残念ながら行くことはできなかったが、隣接しているラウンジバーは何度も利用させてもらった。仕事帰りに利用する人も多いのでカジュアルな雰囲気とは言えないが、ニューヨークらしさは存分に味わう事ができる。地下にはパーティルームもあり、私が宿泊した時はエグゼクティブ層のイベントが開催されていてラウンジが賑わっていた。

その頃はオープンしたばかりでまだジムがやっていなかったので、次回こそ。

古きよきニューヨークが残るリノベホテルの、重厚感あるム...