刺激的なアート作品を楽しめる、プロヴァンスのワイナリーホテル

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    刺激的なアート作品を楽しめる、プロヴァンスのワイナリーホテル

    ヴィラ・ラ・コステ(プロヴァンス)

    一言で言うと、「圧倒されました」。そのすべてに……
    ワイナリー畑の中に、アート作品と宿泊施設があります。
    上の写真に写っているのは、フランク・ゲーリーの『Pavilion de Musique』(2008年)。

    内装、ランドスケープ、インテリアデザイン、すべてが超上級です。
    特にアートワークへのこだわりが凄い。抜け目がなく脱帽です。

    壁に掛かっている作品はフェルナン・レジェ『L'homme à la pastèque』。

    このホテルを訪問することになったきっかけは、ロンドン市内を友人(スイス在住のマキさん)と散歩していた時に偶然、こちらのホテルのオーナーのパトリック・マッキレンと交差点ですれ違ったことからでした。

    パトリックはアイルランド出身のホテリエであり、アート・コレクター。マキさんとは昔から家族ぐるみの付き合いで親交が深いそうで、交差点のど真ん中でご紹介いただきました(笑)。

    とても素晴らしいホテルとは聞いていましたが……ここまでグッドテイストだとは思っていませんでした。

    デザインセンスが抜群で、きっと敏腕のディレクターがいるはず。それがパトリックなのかもしれません。
    ハイラグジュアリーなデザインの中に、刺激的なアートワークが交じっていますが、まったくいやらしさがありません。

    杉本博司『Mathematical Model 012 Surface of Revolution with Constant Negative Curvature』2010年。

    夜は大人な雰囲気に変わり、レストランでのディナーには皆さんお洒落(フォーマルな服装)をして参加します。
    ワイナリーホテルなので、ディナーやルームサービスのお酒はハウスワインがオススメ。白も赤もロゼも、とても美味しかったです。

    このホテルが他のワイナリーホテルと違うのは、ワイナリー内にあるアート作品です。
    安藤忠雄から隈研吾、杉本博司、アレクサンダー・カルダーなど、一流のクリエイターやアーティストたちの作品があります。

    朝食前に自転車に乗ってアート巡りをしましたが、1時間もあれば満喫できます(アテンダー付きアクティビィティも有)。

    客室は全てヴィラタイプで、白とベージュを基調としたモダンな内装です。
    プール付きの部屋だったのですが、残念な事に雨で入れず……。

    今回は1泊の滞在でしたが、次回は長期滞在したいホテルです。


    ちなみに、3月26日、京都にヴィラ・ラ・コステの姉妹ホテル「The Shinmonzen」がオープンしました。美術商が集う新門前通りに立地し、安藤忠雄による建築とコンテンポラリー・アートが堪能できるそうです。工事中の外観を見たのですが、こぢんまりとした印象でした。

    機会があれば訪れたいと思います。