あの奇想天外なデザインのパビリオンに再び会える!「The Legacy of EXPO’70 建築の記憶―大阪万博の建築」で、建築の記憶を探しに。

  • 文:脇本暁子

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photo/小寺克彦

1970年、大阪で日本万国博覧会開催された当時の出展施設だった鉄鋼館を利用してオープンした「EXPO’70パビリオン」。

万博当時の資料約3000点を展示しているこの記念館で、現在「The Legacy of EXPO’70 建築の記憶―大阪万博の建築」が開催中です。テーマは大阪万博のレガシー(遺産)としてのパビリオン建築。それまでの、重く巨大な構造物から、軽く小さな動くものへと、建築の在り方を180度転換させた大阪万博。会場では、日本初のエアードームや、吊構造、巨大なデコレーションツリーなど・・・実験劇場さながらの創意工夫を重ねたパビリオンが造られました。

本展では、構想段階の設計図や模型写真、実現しなかった幻の設計図や建設現場記録など、大阪万博会期の前後のプロセスを、これまで公開される機会の少なかった貴重な資料を中心に紹介しています。

また大阪万博のランドマークタワーとして建設され、32年後に老朽化で解体された高さ127メートルの展望塔「エキスポタワー」。万博跡地周辺で育った松浦弘昌さんによる14年の月日をかけて真鍮で造られたエキスポタワー模型や、エキスポタワーが解体されるその日々を刻々と記録した写真225点なども一挙展示。

奇抜なデザインで人々の記憶に強く印象づけ、いまなお語り継がれる仮装する建築のパビリオンが遺したものは、何なのか。「建築の記憶」をあなたの目で確かめてください。

お祭り広場模型写真 画像提供 大阪府日本万国博覧会記念公園事務所

三井グループパビリオン構想模型写真 画像提供 大阪府日本万国博覧会記念公園事務所

The Legacy of EXPO’70 建築の記憶―大阪万博の建築

開催期間:~7月4日(火)
開催場所:EXPO’70パビリオン(万博記念公園 自然文化園内)
開催時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:水曜日(水曜日が国民の祝日の場合は翌日の木曜日が休館)
観覧料:一般¥400 中学生以下無料/別途自然文化園入園料が必要
※ただし常設展入場券200円を同時にお買い求め頂いた場合は100円引きに。
http://www.bmkkc.or.jp/expo70pavilion/publics/index/17/