目で聴く珠玉の音楽ポスター展、「グラフィックとミュージック」が京都dddギャラリーで開催中です。

  • 文:脇本暁子

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レコードやCDを試聴せずに、思わずジャケ買いした体験って、誰しもあるのではないでしょうか。名盤といわれるレコードのジャケットデザインは、聴く前から鮮烈な印象を与えます。京都dddギャラリーでは「グラフィックとミュージック」と題し、DNP文化振興財団が所蔵する音楽にまつわるポスター展を3月18日まで開催しています。

一世を風靡したYMOやザ・チェッカーズのアート・ディレクションを手がけた奥村靫正。彼がデザインした細野晴臣「S・F・X」のアートワークはいま見てもまったく古びていません。ほか田中一光や福田繁雄など日本グラフィックデザインのそうそうたる巨匠らの作品が展示されます。依頼を受けて音楽イベントの告知ポスターやレコード・CDジャケットなどを製作したものだけでなく、音楽家や楽曲からインスパイアされて、デザイナー自ら制作したものもあるとか。視覚化された音楽そのものであるポスターを、その目で聴きにいらしてください。音楽ファンならずとも楽しめるはずです。

《第19回モントルー・ジャズ・フェスティバル》福田繁雄 1985年(C)Shigeo Fukuda

《「S・F・X」Haruomi Hosono》奥村靫正 1984/1990年(C)Yukimasa Okumura

《バッハソリステン演奏会》田中一光 1965年 (C)Ikko Tanaka 1965/licensed by DNPartcom

京都dddギャラリー第211回企画展
グラフィックとミュージック

開催期間:2017年01月20日(金)~03月18日(土)
開催場所:京都dddギャラリー
京都府京都市右京区太秦上刑部町10
TEL:075-871-1480 
開館時間:11時~19時(土曜は18時まで)
休館日:日曜・祝日 
入場無料

http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/