クラウディオ・コルッチの作品展が恵比寿にて開催中。美しき照明に託されたメッセージとは?

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    デザイナー、クラウディオ・コルッチによるインスタレーションを展示する『クラウディオ・コルッチ展 インヴィジブルワールド』が、恵比寿のTRAUMARIS|SPACEで10月20日まで開かれています。クラウディオ・コルッチは今春、これまでの活動の集大成となる作品集「KALEIDOSCOPE」を出版、個展「COLOURISTIC!」を代官山ヒルサイドフォーラムで開催して注目を集めました。
    同展でも展示されたキノコ型のガラスのフラワーベースは、光、色彩、映像を施すことで照明としても愛されてきたコルッチの代表作。しかし、そのキノコ雲を彷彿させるデザインに、クラウディオ個人の原子力エネルギーに対する危機感が込められていたことを知る人は少ないでしょう。天文物理学者ユベール・リーブスの格言、「それは、人類に委託するには危うい、天使たちのためのテクノロジーである。言い換えれば、我々は子どもをマッチで遊ばせはしない」に触発されたインスタレーションです。
    「COLOURISTIC!」展ではサイケデリックな蛍光色の光を帯びていたこの作品を、今回はよりストイックなアプローチで展示することで、そのコンセプトの輪郭をよりくっきりと伝えようとしています。コルッチがこれまであえて言葉に置き換えようとしなかった"メッセージ"を、感じてみてください。(Pen編集部)

    photo: Nacasa & Partners

    『クラウディオ・コルッチ展 インヴィジブルワールド』

    10月9日(水)~10月20日(日)
    会場:TRAUMARIS|SPACE
    住所:東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F 
    TEL:03-6408-5522
    開場時間:16時~24時(火~土) 14時~22時(日)
    定休日:月曜
    http://www.traumaris.jp