ジョルジオ・アルマーニが、初めて「ヨット」をデザインすることを発表。

  • 文:上村真徹

Share:

デザイナーのジョルジオ・アルマーニは、2隻のヨットを所有する大のヨット好き。1隻目のヨット「Mariù(マリウ。母親の名が由来)」は全長50m、2隻目のヨット「Maìn(マイン=海)」は全長65mルといずれも大型で、特に「Maìn」は船内のインテリアはもちろん、乗組員のオリジナルユニフォームなどすべてアルマーニ自身がデザインするという、徹底したこだわりぶり。長期休暇の際はこのお気に入りのヨットでパンテッレリーア島などを訪れ、ヴァカンスを楽しんでいる。

そんな彼が、高級ヨットの世界的メーカーであるイタリアン・シーグループと共同で、全長72mの大型モーターヨット「Admiral(提督)」のデザイン・設計を行うことが発表された。アルマーニがヨットそのものを手がけるのは今回が初めて。家具やインテリア用品を扱う「アルマーニ / カーザ」の経験値がインテリアに取り入れられるなど、アルマーニの世界観と想いがより強く表現される空間となる予定だ。

ドバイやミラノで培ったアルマーニホテルの最高級のホスピタリティや、大手ディベロッパーと数々の高級マンションプロジェクトを成功に導いてきたことを思えば、今回のイタリアン・シーグループとの大型ヨット建造共同プロジェクトは自然な流れ。時代を超えたエレガンスというアルマーニ流美学を体現した「Admiral」の完成が、いまから楽しみだ。

アルマーニが所有する2隻目のヨット「Maìn」。一見ブラックに見間違うようなダークグリーンの塗装が印象的だ。©Alessandro Braida

「Maìn」の船内にはアルマーニ / カーザの家具や照明を取り入れ、洗練されていながらも居心地のよい空間となっている。©Alessandro Braida

問い合わせ先/ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03-6274-7070
https://www.armani.com/casa/jp/