先端技術に触れ、未来を考えるミュージアムがオープン

  • 文:河内秀子

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BERLINベルリン

先端技術に触れ、未来を考えるミュージアムがオープン

文: 河内秀子

空の様子を映しこむ外壁は、金属反射プリントを施した8000個以上のガラスブロックを組み合わせた。 photographs by Gianni Plescia

「オーガニックデザイン」のコーナーには、最新技術を用いて自然界の有機的な形状をデザインしたオブジェも。 photographs by Gianni Plescia

ベルリン中央駅から徒歩約5分。カンチレバー構造の五角形のガラス建築が光を反射し、行き交う人々の目を奪う。この「フュートゥーリウム」は、9月に開館したばかりの、未来をテーマにしたミュージアムだ。建物自体が、パラフィン系潜熱蓄熱材を用いた低エネルギー仕様で、未来の建築とはどうあるべきかという提案でもある。3フロアに分かれた約3000㎡の空間には、自然、人間、ロボット技術など、テーマごとに多彩な切り口の「未来」を展示している。地下には3Dプリンターなどが揃ったラボもあり、自分でロボットをつくってプログラミングすることも可能。常に新たな技術開発に意欲的なドイツらしい、未来をどう生きるかを考える場となるだろう。


Futurium

Alexanderufer 2, 10117 Berlin 
TEL:030-4081-8970 
最寄り駅:HAUPTBAHNHOF 
営業時間:10時~18時(木曜は20時まで) 
定休日:火 
入場無料 
https://futurium.de