世界遺産の博物館島へは、新しいエントランスから。

  • 文:河内 秀子

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BERLINベルリン

世界遺産の博物館島へは、新しいエントランスから。

文:河内 秀子

新たな神殿をという博物館島の要望に応えた列柱デザイン。隣接の館の補修を行いながらの工事は困難を極め、10年を要した。photograph by Gianni Plescia

ベルリン中心部を横断し、遊覧船も航行するシュプレー川。その中州にある「博物館島」は、1830~1930年の間に建てられた5つの博物館が立ち並び、世界遺産に登録されている。そこに、デイヴィッド・チッパーフィールド設計の「ジェームス・ジモン・ガレリー」が新たに加わり、開館初日には1万人以上が詰めかけた。
小さな展示室を備えた博物館島の総合エントランスとして、島内に点在していたチケット売り場やクロークなどを集結させた建物で、隣接する新博物館や旧博物館の列柱からインスピレーションを得たというコンクリートの列柱が印象的だ。明るく開放的なテラスにはカフェも併設され、多くのベルリンっ子で日々賑わっている。

James-Simon-Galerie

Bodestrasse, 10178 Berlin
最寄り駅:HACKESCHER MARKT 
TEL:030-266-42-42-42
営業時間:9時30分~18時30分(木曜は20時30分まで) 
無休 
入場無料 
www.smb.museum