その男は古着を求めて奔走する! 7月11日(土)BSフジにて放送、『光石研の東京古着日和』特別編はここに注目!

  • グラフィック:カイセタカシ
  • 文:Pen編集部

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光石研●1961年、福岡県生まれ。16歳の時に映画『博多っ子純情』の主役に抜擢され、役者デビューを果たす。今年出演した、NHK連続テレビ小説『エール』での名演も話題に。

実在する登場人物と紡ぐ、リアルなストーリー

YouTubeで配信中のPenオリジナルドラマ、『光石研の東京古着日和』。シリーズ第4話が内容を大幅に拡大した特別編として、7月11日(土)にBSフジで先行放送される。ドラマで主役を務めるのは、コミカルな名演が話題沸騰中の俳優・光石研。今回のストーリー「ひと目惚れには手を出すな」では、光石が千駄ヶ谷へ繰り出し、週末に不定期で行われる大人の古着フリマイベント「WEEKEND」に立ち寄る。一点モノとの一期一会、男の物欲と知識欲を刺激するヴィンテージの魅力を余すところなく発掘する。特別編の放送に際して、光石は「第1話の撮影を終えた時には、ここまで続くと思っていませんでした。みなさんにご視聴をいただき、面白かったと言っていただいて、制作スタッフとともに第2話をつくろうか、それじゃあ次は第3話も。という具合に制作を続け、今回の第4話にたどり着きました」と語る。

7月11日にBSフジで放送予定の『光石研の東京古着日和 千駄ヶ谷 フリマ スペシャル 特別編』でのひとコマ。これまで以上に古着選びに悩む、光石研のコミカルな演技は必見だ。

個性的なゲストたちとのリアルな掛け合いが、とにかく面白い!

「NEAT」デザイナー西野大士(左)、「レショップ」コンセプター金子恵治(中央)、「ヘリル」デザイナー大島裕幸(右)の3人が中心となって立ち上げたのが、古着フリマイベント「WEEKEND」。週末に東京・千駄ヶ谷で不定期開催され、ファッション業界人のリピーターも多い。特別編の舞台であり、光石も意気揚々と足を運ぶが、年代物との一期一会に大いに悩むことに。www.weekend-dnekeew.com

馬場圭介●1958年、熊本県生まれ。1980年代に渡英。帰国後、東京で大久保篤志氏に師事し、1年のアシスタント期間経てスタイリストとして独立。UKのファッション&カルチャーを日本で広げた第一人者。英国ヴィンテージに特化した「カウンシル フラット ワン」を千駄ヶ谷で営み、たまたま居合わせた光石とバッタリ遭遇。そこから英国ヴィンテージとの物欲ストーリーはスタートする。

本編ではこれまでユニークな個性をもった古着屋を紹介してきたが、それぞれの店で登場する、本物の店主と光石との絡みも見どころのひとつだ。

「やっぱり古着屋さんのマスターって、クセが強い人ばかりですよね。むちゃくちゃ偏ったことにのめり込んでいるオタク気質の人たちじゃないですか。話がいちいち面白いんですよ」と光石。

このドラマの登場人物は、毎回変わるゲストと光石以外は、全員演技経験のない一般人。台本では表現することのできない、リアリティのある掛け合いが楽しめる。

東ヨシアキ●1995年、熊本県生まれ。福岡で俳優、モデルとしてキャリアを積む。ユニリーバ AXEのCM「香りは第0印象」篇 出演中。FBS開局50周年スペシャルドラマ『天国からのラブソング』にて主人公の兄役を演じて話題を集める。光石とは役者同志、先輩後輩という間柄。二人が繰り広げる博多弁トークはドラマの見せ場のひとつ。

る鹿(ルカ)●1992年、中国・四川省生まれ。国内外の雑誌や広告を中心に、幅広く活躍する来日5年目の人気ファッションモデル。第3話「アメカジ、渋カジ、からのイタカジ?」にも出演し、トレードマークは前髪を揃えたボブカット。彼女が話す突然の中国語に、今回も光石は翻弄されることに。

「みなさん演技経験がないとはいえ、カメラの前でもものすごく自然に接してくれるんですよね。2テイク、3テイク撮っても、全然気張らずに平然としていて、それが見ていてすごく面白いんです。結局芝居って、やろうと思えば誰にでもできちゃうんだなって(笑)。ある意味勉強になりました」と光石。

このドラマの中では、その境界線もきわめて曖昧だ。実在する店舗の実在する人物たちと、光石が繰り広げる等身大のストーリーには、誰しもが違和感なく没入できるはずだ。 

「どこまでが光石研なのか?どこまでが登場人物なのか? 視聴者の方にはそれがわからないと思うし、その"グレーな部分"も面白いと思うので、ぜひともご覧ください」と、特別編の撮影直後に語る光石。

果たしてドラマなのか? ノンフィクションなのか? はたまたバラエティなのか? 今作もその狭間を行き来し、古着を通した男の葛藤を描くユーモラスなストーリーは必見だ。

関将典●1994年、茨城県生まれ。大学入学をきっかけに上京しベースを手にする。サポート・ベーシストとしての活動などを経て、SNSを通じて出会ったメンバーと「Kroi」を結成。サマーソニック2019への出演など、バンドシーンで秘かに注目を集めている。2020年5月に最新EP「hub」をリリース。ステージ衣装も古着という筋金入りのヴィンテージ好き。ドラマの中では「古着の達人」として登場する。kroi.net

MOODMANが音楽監督を務める、オリジナルの劇伴にも注目!

個性あふれる出演者とともに注目したいのが、『東京古着日和』オリジナルの劇伴だ。オープニングでは、買い物に出かける“ワクワク感”を描き出す印象的な口笛の曲、劇中では光石研が買い物の最中に抱く“高揚感”や“悩み”、“お宝探し感”などの感情が、ユーモラスな音で表現されている。手がけるのは第1話から音楽監督を務めるMOODMANと、ミュージシャンのmantaschoolだ。

MOODMANは1980年代後半から現在まで日本のクラブミュージックを牽引してきた、日本を代表するDJのひとりであることはよく知られているが、サウンド・ディレクターやクリエイティブ・ディレクターとしても数々のキャリアを積んでいる。

一方、演奏を手がけたmantaschool(a.k.a. MC.sirafu)は、気鋭のレコードレーベル「カクバリズム」所属の「片想い」をはじめ、「ザ・なつやすみバンド」「うつくしきひかり」といったバンドでも活躍中。ギター、トランペットからスチールドラムまで、あらゆる楽器を使いこなすマルチプレイヤーだ。

才能あふれる多彩なキャストとクリエイター陣で脇を固める『光石研の東京古着日和』。特別編ではサウンド面でも大きくバージョンアップしているようで、今回の見どころとして期待したい。

MOODMAN●1970年、東京都生まれ。DJ、クリエイティブ・ディレクター。宇川直宏氏、高橋透氏と組んだ「GODFATHER」をはじめ、「TAICOCLUB」「RAWLIFE」などでレジデントを務める。第1回のDJを担当した「Dommune」では、レギュラー番組を不定期放送。2016年、カンヌ・エンターテイメント・ライオンズ“MUSIC“部門審査員。2016年設立の工場音楽レーベル「INDUSTRIAL JP」で、ADCグランプリ、グッドデザイン賞金賞、文化庁メディア芸術祭優秀賞など受賞。レコード、ボードゲーム、ポストカードなどのコレクターとしても知られる。

mantaschool (a.k.a MC.sirafu) ●東京都生まれ。ボーカル、ギター、トランペット、スティールパン、ピアノなどさまざまな楽器をこなすマルチ・ミュージシャンであり、いまの東京のインディ・ミュージック・シーンで注目を集める存在のひとり。自身のバンド、「ザ・なつやすみバンド」「片想い」「うつくしきひかり」のほか、最近では曽我部恵一の新プロジェクト「抱擁家族」、過去にはceroやoono yuuki、VIDEOTAPEMUSIC、NRQなどさまざまなバンドへの参加・サポートなどで活躍。角打ち愛好家としても知られる。

BSフジ先行放送
『光石研の東京古着日和 千駄ヶ谷 フリマ スペシャル 特別編 ひと目惚れには手を出すな』
2020年7月11日(土) 25:00~25:55
https://www.bsfuji.tv/mitsuishi/pub/002.html