台湾プロ野球がついに観客無制限での開催へ。名物チアリーダーから日本へのメッセージ! 【コロナと闘う世界の都市から】

  • 文:近藤弥生子

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TAIPEI台北

台湾プロ野球がついに観客無制限での開催へ。名物チアリーダーから日本へのメッセージ! 【コロナと闘う世界の都市から】

文:近藤弥生子

「楽天モンキーズ」所属のチアリーダーLinda(琳妲)さん。YouTuberとしても活躍中。茶目っけたっぷりの親しみやすさが人気を呼び、テレビなどにも引っ張りだこの存在だ。©Rakuten Monkeys

新型コロナウイルスによる影響で、世界のプロ野球リーグ戦の開幕がのきなみ延期されている中、感染の抑え込みに成功している台湾では4月11日に無観客試合で開幕。その後も5月は実名申告制でマスク着用の上、最大2000人の入場・飲食も一部OKするなど段階的に緩和されていた。そしてこのほど40日以上台湾内で新感染者が出ていない状況を受け、6月7日からは人数制限なく観客が入場できるようになる予定だ。

台湾映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』で描かれたように、日本と深い縁があることで知られる台湾のプロ野球だが、現在の名物は、満開の笑顔でキュートなダンスを繰り広げるチアリーダーだ。野球観戦に集中できないくらい、彼女たちの魅力に釘付けになる観客も少なくない。2019年12月に台湾メディアのランキング調査で人気No.1に輝いたのは、「楽天モンキーズ」所属の「楽天ガールズ」の一員として活動するLinda(琳妲)さん。彼女をはじめ、ランキングで上位10位のうち8人を占める楽天ガールズは、台湾で初となるチアリーダーからの芸能界入りも果たし、シングルCDを4枚出している。広報によれば女性ファンも多く、テレビで彼女たちの存在を知ったファンが球場を訪れる流れもできているという。

「日本と台湾で行き来できなくても、みんなの野球愛は不滅です。テレビやネットでチームを応援しましょう! 落ち着いたら私たちも仙台の球場へ行きますから、ぜひ必食グルメ情報を教えてくださいね!」とLindaさん。日本で彼女の笑顔に励まされるファンが続出する日も近そうだ。

桃園に本拠地のある「楽天モンキーズ」の球場での試合風景。奥に楽天ガールズの姿も見える。©Rakuten Monkeys