大御所デザイナーが手がけた、離れた人に想いを伝える顔文字付きの切手。【コロナと闘う世界の都市から】

  • 文:ユイキヨミ

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AMSTERDAMアムステルダム

大御所デザイナーが手がけた、離れた人に想いを伝える顔文字付きの切手。【コロナと闘う世界の都市から】

文:ユイキヨミ

上段左から、「おめでとう」「あなたのことを思ってる」「よく頑張ったね」。下段左から、「ごめんね」「愛を込めて」「すごく笑える」。破線の外に書かれている言葉を、切手本体と一緒に貼ってもOK。1シート5.46ユーロ photograph by Kiyomi Yui

「あなたのことを想っている」「おめでとう」「ごめんね」ーーそんなメッセージをカラフルなエモティコン(顔文字)で表現した切手がオランダで発売中だ。「どんな時にも」と名付けられた6枚セットの切手には、それぞれ異なる感情を表す顔のイラストが描かれている。

デザインを手がけたのは、グラフィックデザインオフィスのブーケルス・スホルマ。過去にも多くの切手をデザインしてきた大御所だ。老若男女を問わず使いやすいよう、落ち着いたパステルカラーを基調にし、ジェンダーニュートラルな大人の顔をモチーフにしている。

この切手の発売開始は2020年5月11日。7月にはほぼ全面的に解除となるロックダウンのまっただ中だ。会えない家族や友人に、手紙という温もりあるアナログな方法で想いを伝えようとした人が多かったせいか、ロックダウン中の書簡郵便の量は激増。タイムリーに登場したこの切手も、そんなコミュニケーションを盛りあげたようだ。