家族の死、パンデミック、ロックダウン──。 大江千里が渡米後3冊目となるエッセイ集を発売。

  • 文:Pen編集部

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『マンハッタンに陽はまた昇る 60歳から始まる青春グラフィティ』大江千里 著 KADOKAWA ¥1,980(税込) 2021年3月31日(水)発売

48歳で渡米し、昨年還暦を迎えた大江千里が、ニューヨークでの暮らしを綴った3冊目のエッセイ集を上梓する。

大江はアメリカを拠点に活躍するジャズピアニスト。1983年から2007年までシンガーソングライターとして活動し、松田聖子や光GENJIなどアーティストへの楽曲提供やプロデュースなども行ってきた。2008年にニューヨークの音楽大学に留学し、ジャズ音楽を本格的に学び始める。その後、ジャズピアニストとして再デビューを果たし、2016年にはグラミー賞で“ノミネートのひとつ手前”であるコンシダレーションに選ばれた。


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今回のエッセイ集は、2016年に開設したnote「senri garden ブルックリンでジャズを耕す」で掲載中のエッセイと、「ニューズウィーク日本版」で連載中のコラムをまとめたもの。2019年に亡くなった父の最期や、渡米前から一緒に暮らしている愛犬について綴る他、世界的なパンデミックによって引き起こされたロックダウン中の暮らしや、ワクチン接種などについても振り返っている。

昨年発表した新曲「Togetherness」は、米AP通信社が選ぶ「コロナ渦の中でつくられた40曲」に選定されている。日々の暮らしが一変する中で、なにを考え、どのようにして新しい音楽を生み出してきたのか。大江が奏でる音楽と合わせて、いまこそ手にしたい一冊だ。


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