松尾レミ・亀本寛貴 (GLIM SPANKY)が選ぶ、井上陽水楽曲のM...

松尾レミ・亀本寛貴 (GLIM SPANKY)が選ぶ、井上陽水楽曲のMY BEST 3──悩みさえ吹き飛ばす、意味不明で衝撃的な詞の世界。

文:杉本勝彦

1位.My House (『あやしい夜をまって』収録)

2位.Pi Po Pa (『ハンサムボーイ』収録)

3位.帰れない二人 (『氷の世界』収録)


『氷の世界』はその後の日本の音楽シーンに多大な影響を与えたと話すのは、GLIM SPANKYのふたりだ。ボーカルの松尾レミさんが井上陽水に関心をもったのは、バンド活動を始めた高校生時代。

「陽水さんの詞が魅力的で、当時いろいろな曲を聴いていましたね。あと、稲垣足穂の短編集『一千一秒物語』が私のバイブルなのですが、娘の依布サラサさんが雑誌でこの本を紹介されていたことも、印象深く心に残っています」

幻想文学にも傾倒した松尾さんを刺激した、井上陽水の詞。そんな彼女にして、意味不明と言わしめる曲が「My House」だ。

「名曲がたくさんある中で、衝撃とも言える詞の世界。自分の楽曲制作中、歌詞がなかなか書けず苦しんでいる時にこの曲を聴くと、凄すぎて悩みを忘れさせてくれます」

一方、亀本寛貴さんが選んだ「帰れない二人」は『氷の世界』の収録曲。

「洋・邦の音楽的要素が融合した、スケール感のある唯一無二の世界観。家で飲む時に聴きたくなります」

松尾レミ・亀本寛貴 (GLIM SPANKY)●松尾レミと亀本寛貴からなるユニット。2014年にメジャーデビュー。18年のフジロックではメインのグリーンステージに出演。松尾のハスキーな歌声と亀本のブルージーなギターで注目を集める。

こちらの記事は、Pen 2020年5月1・15日合併号「【完全保存版】井上陽水が聴きたくて。」特集からの抜粋です。

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