批判するよりされる方がいい、
いまでしか感じられないものを発信したい。

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    22テリー伊藤テレビプロデューサー/タレント

    批判するよりされる方がいい、
    いまでしか感じられないものを発信したい。

    各界で活躍する方々に、それぞれのオンとオフ、よい時間の過ごし方などについて聞く連載「MY Relax Time」。第22回は、テレビディレクター、プロデューサーとして数々のヒット番組を手がけ、現在は「サンデー・ジャポン」「爆報!THE フライデー」(TBS)を始め、テレビやラジオ番組のコメンテーターとしても活躍しているテリー伊藤さんです。

    写真:殿村誠士  構成:和田達彦

    テリー伊藤(てりーいとう)●1949年東京都生まれ。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部に入学。大学卒業後、テレビ番組制作会社IVSテレビ制作に入社。「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「ねるとん紅鯨団」などのヒット番組を手がける。85年に独立し、「浅草橋ヤング洋品店」を総合演出。著書に『お笑い北朝鮮』など多数。

    僕は、昔もいまも、何か世の中に影響を与えたいと思って仕事をしています。年を経るごとに、桜の花を見るにしても感じ方は変わりますが、いまでしか感じられないものを常に発信していたい。番組をつくる、番組に出る、方法論は何でもいいんです。そんな訳でYoutubeも始めましたが、最初は誰も観てくれなくて。TVマンの習性で、ついお客さんのことを考えちゃっていた。でも好きにやったほうがいいと気づいて、趣味のクルマなどを取り上げるようにしたら再生回数が一気に増えた。口の利き方やクルマの触り方などに対して批判的なコメントをもらったりするんですが、「この歳になってもまだ怒られるんだ」と思って(笑)、それが逆に面白い。批判するより、批判されているほうがいいんです。何かについてつまらないとか言っているぐらいなら、皆さんもYoutube始めたらいいと思いますよ。

    僕は毎日が遊んでいるようなもの。特にロケで下町に行くときなどは、仕事を忘れるほど楽しんでいますね。出歩くこと自体が好きなのですが、なかでも坂道の佇まいが大好き。先日も、山口百恵の「横須賀ストーリー」の歌詞に出てくる坂道を探して行って、駆け上ってきました(笑)。坂道に限らず、歌や映画の舞台になった場所に行くことは休日の楽しみのひとつです。小柳ルミ子の「私の城下町」のジャケットの場所も前から気になっていたのですが、番組で彼女とご一緒した時にロケ地が小田原城だと聞いて、行って同じ画角で写真を撮ってみたり。だからアニメファンが「聖地巡礼」する気持ちはすっごくよくわかる(笑)。また僕は海が好きで、鎌倉の家にいる時はよく海を見に行きます。特に夜明け前の浜辺で波を眺めている時間は、僕にとって特別なひとときです。

    たばこを吸い始めたのは、映画の影響ですね。火の着け方について、どうやったらカッコよく見えるか、よく研究しました。若いときは女の子とデートしていても何を話せばよいかわからないから、そうして研究した所作を行っている間に、次に話すことを考えていた(笑)。7、8年前からは、時々パイプを嗜んでいます。ミステリー好きなので、ホームズやメグレ警視に憧れて。たばこそのものより、たばこにまつわる所作や雰囲気が好きなんですね。コーヒーとたばこがよく似合う古い喫茶店の空気は好きだなぁ。反対に、駅などの喫煙所はもう少し何とかならないかな。狭い所に集まって吸っているさまは、まるで悪い人達のように見えてしまう。いま、スタイリッシュでおしゃれなコインランドリーが増えているじゃないですか。昔はコインランドリーというと、あんまり長居したくない場所だったけれど、すっかりイメージが変わった。あんな感じの喫煙所があったらいいなと思います。

    問い合わせ先/JT
    www.jti.co.jp