最新学説に基づいた、新しい姿の恐竜に出合える!? “恐竜博2016”の見所とは?

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    スピノサウルス復元画:ⒸDavide Bonadonna

    今年、世界中で大ヒットを記録した映画『ジュラシック・ワールド』や各地で開催されたイベントで、太古の世界を堪能した恐竜ファンも多いと思います。新たに唱えられた学説や新発見で、大きく様変わりした古生物たちの姿に驚いた方も少なくないでしょう。そんな最新の恐竜研究の成果が結集された決定版エキシビジョン「恐竜博2016」が、国立科学博物館で始まりました。

    今回、公開されるのは、四足を使い、主に水中で行動していたことが分かってきたスピノサウルス(『ジュラシック・ワールドⅢ』では地上を闊歩していた!)の全身復元骨格、これまでティラノサウルスなど獣脚類の特徴だと考えられていた羽毛をもつ、新種の鳥盤類クリンダドロメウスの標本や復元骨格。世界に3体しかない全身復元骨格のうちの1体、全長12mものティラノサウルス「スコッティ」。世界で1体ずつしか発見されていないカスモサウルスとパラサウロロフスの赤ちゃんの全身骨格化石など、貴重なものばかり。恐竜の成長や仲間同士のコミュニケーション、羽毛の起源などの最新研究についても紹介されます。

    期間限定で、カナダ・アルバータ大学の研究者クライヴ・コイ氏による、採集した岩石から化石を取り出す化石クリーニング作業の実演も。ようやくブームが一過して一息ついていた恐竜ファンは、この春から落ち着く暇がなくなりそうですよ。(幕田けい太)

    スピノサウルス復元画(全身) ⒸDavide Bonadonna

    ティラノサウルス全身 Courtesy of The Royal Saskatchewan Museum

    所蔵:レイモンド・M・アルフ古生物学博物館
    パラサウロロフス実物化石(幼体) ⒸRaymond M. Alf Museum of Paleontology

    恐竜博2016

    開催期間:~6月12日(日)
    開催場所:国立科学博物館
    開館時間:9時~17時
    金曜日は午後8時まで
    4/30(土)~5/5(木)は午後6時まで(入館は閉館の30分前まで)
    休:毎週月曜日、3/22(火)
    ※3/21(月)、3/28(月)、4/4(月)、5/2(月)、6/6(月)は開館
    料金:¥1,600(一般・大学生) ¥600(小・中・高校生) ※常設展も入場可能 ※未就学児無料
    www.dino2016.jp