世紀の名演を至高の高音質DSDで! 麻倉怜士印の贅沢すぎるクラシック音楽コンピレーションが登場。

  • 文:天野透

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クラシック音楽文化を支える「ドイツ・グラモフォン」「デッカ」の膨大なカタログから、麻倉氏が珠玉の名演20をセレクトしました。

Penの連載で活躍する「家電コンシェルジュ」にしてオーディオ評論の第一人者、麻倉怜士。ヨーロッパ取材時には現地の一流コンサートへ通うことを欠かさない、大のクラシック音楽好きでもあります。そんな麻倉氏が選んだ、ラファエル・クーベリック指揮の「モルダウ」やマルタ・アルゲリッチ演奏のショパンなど50枚をセレクトした『シングルレイヤーSACD、麻倉怜士セレクション』が、昨年秋にユニバーサル・ミュージックからリリースされました。クラシック音楽をこれから聴きたいという人がどれを選んでも間違いのない、名演の宝石箱です。

「50枚でもまだ多い」という要望には、高音質ハイレゾ配信サイトの最大手e-onkyo musicが応えてくれました。麻倉氏がさらに絞った20タイトル、しかも長い曲の中でも特に“聴きどころ”な楽章を厳選した、コンピレーション・アルバム独占配信が開始されました。

このセレクション、クラシック音楽ビギナーだけでなく、耳が肥えたファンも楽しめる一工夫を込めています。それが今回使われた「DSD」というフォーマット。一般的なデジタル音源で使われるPCMとは違い、音をデジタル化する際に1bit(=オンとオフだけ)の粗密表現で記録します。PCMが横から見た空気の振動だとすると、DSDは正面から見た空気の震え方、といったイメージでしょうか。音楽そのものはもちろん、コンサートホールの雰囲気までもが生々しく聞こえてくるのが、DSDの大きな魅力です。

今回のセレクションでDSD初出しとなる音源は、3月27日以降にアルバム単位での全曲配信を予定。気に入った演奏があれば、全曲通して聴くとまた違った発見があるかもしれません。

●e-onkyo music www.e-onkyo.com