京都の町に溶け込む、新発想のホテル「エンソウ アンゴ」が10月に誕生。国内外のクリエイターが共鳴したコンセプトにご注目を。

  • 文:Pen編集部

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「ENSO ANGO(エンソウ アンゴ)」を構成する5棟のうちの1棟「麩屋町通Ⅰ」のロビー。陶作家・安藤雅信と内田デザイン研究所がコラボレーションし、落ち着いた温かみのある空間をデザインしました。

2018年10月15日、新発想のホテル「ENSO ANGO(エンソウ アンゴ)」が京都市内に誕生します。最大の特徴は、祇園や四条近辺の市街地で徒歩圏内に立つ5棟がゆるやかにつながり、宿泊客はそれらを利用するということ。「エンソウ アンゴ」はこれら5棟の総称なのです。各棟の大きさに合わせて部屋数は16部屋から86部屋までと異なり、レストランやバーなどの施設も分かれて設けられています。たとえばバーのない棟に泊まっていても、少し歩けばバーがある棟にたどり着くので、町とホテルが交じり合う感覚を楽しみながら、そこでお酒を味わえるのです。アンゴホテルズの十枝裕美子社長はこう語りました。「町を歩いている時の偶然の出合いや発見、コミュニケーションが楽しめる旅を提案したいのです」

このコンセプトに共鳴し、国内外の優れたクリエイターが参加しました。内田デザイン研究所のディレクションのもと、陶作家・安藤雅信、アーティスト・日比野克彦、デザイナー・寺田尚樹、スイスのデザイン事務所アトリエ・オイが各棟でコラボし、京町家らしい要素を取り入れたり、そこここにアートを配するなどして、居心地のよい空間をつくり上げます。

今後、各地に同じコンセプトのホテルをオープンする計画も進行中。地域に溶け込む、心地よいホテルの完成が楽しみです。

内田デザイン研究所とスイスのアトリエ・オイがデザインした「富小路通Ⅱ」客室部分。

同じくアトリエ・オイがデザインした「富小路通Ⅱ」のラウンジ。「海外から見た日本らしさ」を表現しました。

「富小路通Ⅰ」には、キッチンを備えたラウンジがあります。食をモチーフにした日比野克彦の壁画がポップな印象。地元の人に教えてもらえるおばんざい教室や、プロのシェフを招いてのプライベートディナーまで、さまざまな用途を想定しています。

「大和大路通Ⅰ」にはバーがあるのが特徴。建築家・寺田尚樹のアート作品が飾られます。

「富小路通Ⅰ」外観。チェックインは5つのどの棟でもできるなど、使い勝手のよさも嬉しいポイントです。

ENSO ANGO(エンソウ アンゴ)

開業日:2018年10月15日(月) グランドオープン
5棟、全229室
客室料金: 〜¥38,500(税込・1室2名利用)

エンソウ アンゴ 麩屋町通Ⅰ(全16室、ラウンジ)
京都市下京区麩屋町通綾小路下る俵屋町298

エンソウ アンゴ 麩屋町通Ⅱ(全86室、ラウンジ、茶室、タタミ サロン、ジム)
京都市下京区麩屋町通高辻上る鍋屋町241-1

エンソウ アンゴ 富小路通Ⅰ(全29室、ゲストキッチン、ラウンジ)
京都市下京区富小路高辻上る筋屋町152

エンソウ アンゴ  富小路通Ⅱ(全75室、レストラン、バー、ラウンジ)
京都市下京区富小路高辻下る恵美須屋町180-1

エンソウ アンゴ 大和大路通Ⅰ(全23室、バー)
京都市東山区大和大路通四条下る大和町18

問い合わせ/アンゴホテルズ 株式会社 press@angohotels.com